寒いと風邪引くのはなぜ?原因と対策を探ります!
2019/05/26
寒いと風邪をひく人が増えますが、この原因は何なのでしょうか?
私も冬になると喉が腫れたり、風邪をひいてしまうことがよくあります。
原因と対策を探って、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
寒いと風邪引くのはなぜ?
寒いと、風邪をひく人が増えます。
季節別で見ると、1年で一番寒い季節である冬に、風邪をひく人が多いですね。
また夏に風邪を引く場合も、寝冷えなどが原因で風邪を引くことが多く、寒さと風邪を引くことに関係性があることがわかります。
まずは、これらの原因を探っていきましょう。
寒いと免疫力が低下する
寒いと風邪をひく原因として、一番大きいのは免疫力の低下です。
我々の周りには、常にいろいろな細菌やウイルスが存在しています。
その細菌やウイルスは、口や鼻から体内に侵入しています。
この侵入を防いだり、または侵入した細胞やウイルスを攻撃して死滅させるのが、人間の持つ免疫システムです。
この免疫力には、体温と密接な関係があります。
体温が1度下がるだけでも、免疫力は30%も低下してしまいます。
つまり寒いと体温が下がって、免疫力が低下することで、風邪をひいてしまうのです。
人間の血液中の白血球は、絶えず血流にのって体の中をめぐることで、細菌やウイルスが侵入していないかをパトロールしています。
しかし体温が低下すると血流が悪くなり、白血球の働きが悪くなってしまいます。
そうすると細菌やウイルスの発見が遅れたり、発見した後も攻撃力が不十分で、死滅させることができなくなります。
また免疫力は、加齢によっても低下します。
これは免疫細胞が衰えていくためで、一般的には40歳以降は、免疫力が低下していきます。
高齢者になるほど免疫力は低下し、そこに寒さで更に低下すれば、かなり危険な状態になります。
寒いと空気が乾燥して風邪のウイルスの飛散量が増える
寒いと風邪を引く原因として免疫力の低下以外に、空気が乾燥して風邪のウイルスの飛散量が増えることがあります。
風邪の原因となるウイルスは200種類以上もあり、これはほぼ1年中私たちの周りに存在しています。
しかしウイルスの飛散量は、空気の湿度が関係しており、湿度が高いと飛散量は少なくなります。
ウイルスに水分が多い状態だと、重くなるのですぐに地面に落下してしまいます。
これが空気が乾燥していると、ウイルスの水分が蒸発して軽くなるため、空気中に長時間漂うことができます。
例えば風邪をひいた人がくしゃみをすると、そこには約100万個もの風邪のウイルスが含まれています。
それが空気が乾燥していると、30分間も空気中を漂うことになります。
空気中に漂う風邪のウイルスが増えれば、その分感染するリスクも高くなり、風邪を引きやすくなるのです。
寒いと空気が乾燥して喉の粘膜が弱まる
寒いと空気が乾燥して、喉の粘膜も弱まります。
そこに風邪のウイルスが付着すれば、感染しやすくなります。
乾燥した空気を口から吸い込めば、口の中や喉も乾燥させます。
喉の粘膜は乾燥に弱く、炎症を起こして防御機能が弱まります。
寒いと風邪をひく対策は?
寒いと風邪をひく対策は、免疫力を高めることと、空気の乾燥を防ぐことになります。
以下それぞれいついて、詳細を説明します。
免疫力を高める
免疫力を高めるには、体温を高く保つ必要があります。
あなたは、自分の平熱が何度か知っていますか?
平熱の低い人ほど免疫力は弱く、現代人には低体温の人が増えています。
日本人の平熱の平均は、36.6度~37.2度です。
この温度より低い人は、低体温で免疫力も低い可能性があります。
体温が低い人の特徴は、筋肉量が少ないことです。
筋肉は脂肪を燃やすことで、大量の熱を発生します。
体温を高く保とうとするには、筋肉量を増やす必要があります。
現代人の筋肉量の低下は、運動不足が一番大きな原因です。
筋肉は使わないと、どんどん衰えていきます。
世の中が便利になりすぎて普段の生活で、筋肉をあまり使わなくなってしまっているのです。
なるべく普段から階段を使ったり、早足で歩くなどの工夫をすれば、徐々に筋肉量は増えていきます。
できるだけ、1日に30分以上は歩くように心がけましょう。
また体温を上げるためには、しっかり湯船に浸かって入浴することも大事です。
シャワーだけの入浴は、全然体が温まらないどころか、逆に体を冷やす原因になります。
服装も体を冷やさないように、工夫して下さい。
特にお腹周りを冷やさないように、腹巻きをすることをお勧めします。
お腹は内臓が集まっているので、優先的に温めなければいけない場所です。
あとは基本的なことですが、栄養のバランスの取れた食事と、十分な睡眠を取るようにしましょう。
空気の乾燥を防ぐ
冬は暖房を使うことで、より空気が乾燥しやすくなります。暖房を使うときは、必ず空気の乾燥対策も行いましょう。
湿度は50%前後くらいを目安として、湿度計を使って管理します。
乾燥対策には加湿器を使うのがいいのですが、加湿器がない場合はコップに水を入れておいたり、濡れタオルを吊るしておくなどすれば、ある程度の湿度が保てます。
また観葉植物などを部屋に置いても、葉っぱから水分を放出して、部屋の空気を湿らせてくれます。
そして外出するときはマスクをして、喉を乾いた空気から保護しましょう。
マスクはウイルスを吸い込まない効果と、喉を保護する効果の両方が期待できます。
また喉を保護するために、普段から鼻呼吸をするように心がけましょう。
まとめ
寒いと風邪引く原因は主に、免疫力の低下と空気の乾燥である。
人間の免疫力は、体温が1度低下すると30%低下する。
空気が乾燥すると、風邪のウイルスの飛散量が増えて、喉の粘膜も弱まる。
対策は免疫力を上げるために、筋肉量を増やし体温を高く保つようにする。
空気の湿度を50%前後に保つようにし、マスクをして喉を保護する。