片腹痛いの意味と使い方とは?語源は傍ら痛しだった!
2020/04/07
片腹痛いという言葉は、どんな時に使っていますか?
横っ腹が痛くなるほど、面白いなんて意味で、使っている人もいますね。
でも片腹の語源は、傍ら痛し(かたはらいたし)のようです。片腹痛いの意味と使い方について、調べてみました。
片腹痛いの意味は?

片腹痛いの語源は、「傍ら痛し(かたはらいたし)」です。
傍ら痛しが誤用されて、片腹痛いとなり定着したという、歴史的経緯があります。
語源の傍らとは、そばとかわきという意味です。
つまり傍ら(そば)で見ていて痛々しいとか、心苦しい、気の毒という意味で使われていました。
他人が実力以上のことをしているさまを見て、痛々しい奴だなという時に使います。
例えば柔道初心者が有段者を相手に、「お前を倒す!」なんて息巻いてる姿は、傍ら痛しとなるわけです。
これが現在では片腹痛いで定着して、より相手を嘲笑するニュアンスが強くなっています。
本来の傍ら痛しの意味に加えて、「ちゃんちゃらおかしい」とか「笑止千万」という意味でも使われています。
何れにせよ片腹痛いの意味ポイントは、以下の2つです。
①横っ腹が痛くなるほど面白い、という意味ではない。
②相手を嘲笑する意味で使う。
片腹痛いの使い方
片腹痛いの使い方で、間違った例から挙げていきます。
・今年のM-1グランプリは、面白くて片腹痛い。
・コーラにメントス入れたら、急に泡が吹き出して片腹痛い。
・ネコがサランラップの上から、お刺身食べようとしてて片腹痛い。
これらは何か面白いことに対して、横っ腹が痛くなるほどおかしいという意味で使っています。
このように単純に面白いという意味では、片腹痛いは使いません。
片腹痛いの正しい使い方を挙げます。
・偏差値50のお前が、東大を受験するなんて片腹痛い。
・卵も割れないやつが、夕飯作るなんて片腹痛い。
・あの人は、自慢話ばかりしていて片腹痛い。
上の2つは、自分の実力に見合わないことをしようとしている人に、「お前にそんな事できるわけねーじゃん」と、嘲笑する意味で使っています。
最後の例は、自慢話ばかりしている人に対して、気の毒とか哀れみの意味で使っています。
いずれせよ片腹痛いという言葉は、使われる方はいい気持ちがしません。
片腹痛いという言葉は、あまり多用しないほうがいいですね。
間違っても目上の人に、片腹痛いという言葉は使わないようにしましょう。
まとめ
片腹痛いの語源が傍ら痛しというのは、豆知識として知っておいて、損はないでしょう。
話のネタなどに、使ってみて下さい。
片腹痛いの使い方もテストなどでない限り、間違った使い方をしても大目に見てあげましょう。
あまり細かいことばかり言っていると、会話が窮屈になってしまいます。