喪中に年賀状が届いたら?返事の書き方やいつ出せばいいか
2019/05/10
喪中に年賀状が届くのは、それほど珍しいことではありません。
しかし喪中に年賀状が届いた場合に、どのように対処したらいいか、困ってしまう方も多いと思います。
ここでは喪中に年賀状が届いたときの対応として、返事の書き方やいつ出せばいいかをまとめています。
喪中に年賀状が届いたら?
喪中に年賀状が届く場合は、
①喪中であることを知らずに、年賀状を出してしまった。
②喪中であることを知っていたけど、年賀状を出した。
この2つのパターンがあります。
①の場合は、こちらが喪中はがきを出していない相手から、年賀状が届くパターンです。
これは相手が喪中であることを知らないので、年賀状が届いても仕方ありません。
そしてきちんと喪中はがきが届いていても、行き違いで年賀状を出してしまうことがあります。
この場合は後から、お詫び状が届くこともあります。
②の場合は喪中であることを知っていながら、年賀状を出す人もいます。
実は喪中の相手に対して年賀状を出すのは、マナー違反ではありません。
ただし喪中の相手に、「あけましておめでとうございます」などお祝いの言葉は適切ではありません。
それで喪中の相手には、年賀状は出さないようにする人が多いのです。
しかし、喪中の相手に年賀状を出すのがマナー違反ではないといっても、こちらは喪中である以上、普通に年賀状を返すわけにはいきません。
そうかといって無視するのも失礼に当たるので、何らかの返事をしなければなりません。
それでは喪中に年賀状が届いた時の対応として、返事の書き方やいつ出せばいいかについて、次項以降で解説していきます。
喪中に年賀状が届いた時の返事の書き方
喪中に年賀状が届いた時の返事は、状況により変わってきます。
まずこちらが、喪中はがきを出していない相手から年賀状が届いた場合、つまり相手はこちらが喪中であることを知らない場合の返事について解説します。
この場合は年賀状を頂いたことに対するお礼と、故人を明らかにして喪中であることを返事として送らなければなりません。
注意しなけばならないのは、こちらは喪中であるため「おめでとうございます」や「賀正」などお祝いの言葉を使わないことです。
また喪中であることを知らずに、年賀状を出してしまったことを相手が、気にすることも考えられます。
こちらが喪中はがきを送らなかったことのお詫びも必ず入れて、相手には非がないことを示しましょう。
文例
年頭にはご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました。
昨年○月に○○(続柄)○○(名前)が○○歳で永眠し、
喪中のため年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
本来であれば旧年中にお知らせすべきところ、
ご連絡が行き届かず誠に申し訳ございません。
本年も変わらぬお付き合いのほど、
宜しくお願い申し上げます。
喪中はがきを送った相手から年賀状が届いた場合は、改めて故人が亡くなったことや喪中であることは書く必要はありません。
年賀状をもらったことのお礼と、近況報告などを入れて、今年もよろしくお願いしますということを返事として書けばいいでしょう。
なおハガキは年賀はがきなどは使わずに、普通のはがきを使って下さい。日付も元旦とはせずに、投函日を記入します。
喪中の年賀状の返事はいつ出すか
喪中の年賀状の返事はいつ出すかは、年始状として出す場合と寒中見舞いとして出す場合で変わってきます。
年始状は年賀状の代わりに出すものなので、年賀状と同じ期間である元旦から松の内(1月7日)までに、相手に届くように出します。
寒中見舞いとして出す場合は、松の内明け(1月8日)から節分(2月4日)までに、相手に届くように出します。
年始状を郵送する場合は相手に届くまでに時間がかかるので、松の内までに届くように余裕をもって出さなければなりません。
あまり余裕がない場合には、松の内明けに寒中見舞いとして出すほうが無難です。
寒中見舞いとして出す場合は、文頭に寒中見舞いの挨拶となる言葉を入れるのを忘れないようにしましょう。
まとめ
喪中でも年賀状が届くことはよくあり、それ自体はマナー違反ではない。
返事は年賀状を頂いたことのお礼や、喪中はがきを出していない相手には、故人が亡くなって喪中であることや、知らせを送らなかったことのお詫びを入れる。
返事を出す時期は、年始状として出す場合は元旦から松の内まで、寒中見舞いとして出す場合は松の内明けから節分までに、相手に届くように出す。