風邪に梅湯を飲む効果とは?作り方や飲み方など注意点まとめ!
2019/12/15
風邪を引いた時には、梅湯を飲むといいようです。
ここでは具体的に、風邪に対する梅湯の効果について、探っていきます。
また梅湯の作り方や飲み方など、注意点についてもまとめています。
風邪に梅湯を飲む効果とは?
風邪には梅湯を飲むことで、以下のような効果が期待できます。
①体を弱アルカリ性にして抵抗力や免疫力をアップ
②殺菌効果で喉の痛みを緩和
③体を温めて免疫力アップ
④血行を促進して免疫力アップ
⑤ビタミン・ミネラル・水分補給
それでは、それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
体を弱アルカリ性にして抵抗力や免疫力をアップ
梅はアルカリ食品なので梅湯を飲むことで、体を弱アルカリ性に保つのに役立ちます。
人間の体は、pH7.3~7.45の弱アルカリ性の状態が、一番健康な状態です。
体のpHが酸性に傾くと、風邪を引きやすくなったり、頭痛や倦怠感など、体に不調をきたしやすくなります。
体が酸性に傾くと、抵抗力や免疫力が落ちてしまうからです。
風邪を早く治すには、体に侵入した風邪のウイルスを退治しなければなりません。
ウイルスを退治するには、体の抵抗力や免疫力が最大限に発揮されるように、体を弱アルカリ性に保つことが必要です。
体が酸性やアルカリ性に傾くのは、普段の食べ物が関係しています。
肉類や乳製品は体を酸性に傾け、野菜や果物はアルカリ性に傾けます。
肉ばかり食べて野菜を食べないと、酸性体質になって抵抗力や免疫力が落ちて、風邪を引きやすくなります。
風邪を引きにくい体を作るには、普段の食生活が大事だということが良くわかります。
もしも肉などを食べ過ぎてしまった時にも、野菜を食べたり梅湯を飲んで、体が酸性に傾かないように注意しましょう。
殺菌効果で喉の痛みを緩和
風邪は鼻や口からウイルスが侵入し、喉や鼻の粘膜に付着することで発病します。
ですから風の初期症状では、喉がイガイガして咳が出たり、鼻がムズムズして鼻水やくしゃみが出ます。
咳やくしゃみは、ウイルスを排除しようとする体の防御反応です。
そんな風邪の初期症状で喉がイガイガする時には、梅湯を飲むことで痛みを緩和できます。
梅湯にはクエン酸を始め、リンゴ酸、カテキン酸、ピクリン酸、コハク酸、ピルビン酸、酒石酸などの有機酸が豊富に含まれています。
これらの梅湯に含まれる有機酸には殺菌作用があり、喉の粘膜に付着したウィルスを殺菌してくれます。
梅湯でうがいをすると、さらに効果的です。
また梅に含まれるベンズアルデビドという成分は、痛みを鎮める作用があります。
そのため風邪をひいて喉が痛い時は、梅湯を飲めば痛みを鎮める効果が期待できます。
体を温めて免疫力アップ
梅湯を飲むことで体を温めると免疫力がアップして、風邪を早く治すことができます。
体温と免疫力には密接な関係があり、体温が1℃低下するだけで、免疫力は30%も低下してしまいます。
風邪を引いた時に熱が出るのも、免疫力をアップさせるための、防御反応だと考えられています。
梅湯を飲んで体を温めるとともに、着るものなども工夫して、体を冷やさないよにしましょう。
血行を促進して免疫力アップ
梅に含まれるクエン酸には、血液をサラサラにしてくれる効果があります。
血液がサラサラになると血行が促進され、免疫力がアップします。
血行と免疫力には、密接な関係があります。
免疫細胞は、血液中の白血球の中に存在します。
血行が良くなれば、免疫細胞が体の隅々まで運ばれて、免疫力がアップします。
風邪を引いた時は梅湯を飲めば、血行を促進して免疫力をアップさせ、早く風邪を治す効果が期待できます。
また梅湯に生姜を混ぜることで、更に血行促進効果が期待できます。
生姜に含まれるジンゲロールとショウガオールという辛味成分に、体を温めて血行を促進する作用があります。
ビタミン・ミネラル・水分の補給
風邪を早く治すには、ビタミン、ミネラル、水分の補給も重要です。
梅にはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシム、鉄分、リンなどの栄養が含まれています。
更に梅に含まれるクエン酸のキレート作用により、カルシウムや鉄が体に吸収されやすくなります。
また風邪を引いた時には、水分補給もしっかり行わなければいけません。
これは風邪を引いて熱が出た時に、発汗作用が活発になり、脱水症状になるを防ぐためです。
梅湯を飲めばビタミン・ミネラルの補給とともに、、水分補給も行うことができます。
梅湯にはこの他にも、疲労回復、食欲増進、自律神経調整、食中毒予防、胃腸の働きの改善、代謝ビ活性化など、様々な効果が期待できます。
昔から梅を食べていれば、医者要らずとまで言われており、普段から梅湯を飲んで、健康増進に役立てたいものです。
梅湯の作り方・飲み方の注意点
梅湯の作り方は簡単で、湯呑みに梅干しを入れて、そこにお湯を注ぐだけです。
後は箸やスプーンなどで、梅干しを潰しながら飲みます。
梅干しを潰すことで、梅干しの栄養がお湯に、良く溶け出します。
しかし箸やスプーンだと、梅干しが上手く潰せないことがあります。
そこでお湯を入れる前に、梅干しを包丁で叩いて潰しておくと、飲みやすくなります。
また梅干しを焼くことで、糖とクエン酸が結合して、ムメフラールという成分ができます。
ムメフラールは血流を改善する効果が高いので、焼き梅干しで梅湯を作るのもオススメです。
後はお好みで、ショウガやハチミツなどを入れて、味をアレンジするのもいいですね。
ただし白砂糖は健康に悪いので、入れない方がいいです。
甘味が欲しい場合は、ハチミツか黒砂糖を入れましょう。
また梅湯にこだわらずに、梅干し茶漬けにして食べるのもいいですね。
梅干しはできるだけ、無添加梅干しを使いましょう。
添加物も、体を酸性に傾ける原因になるので、健康のためには無添加梅干しが最適です。
さて健康にいい梅湯ですが、飲み過ぎれば逆効果になることもあります。
特に気になるのは、塩分です。
塩分を摂りすぎないようにするには、なるべく減塩梅干しを使うようにします。
また梅湯を飲むのは、1日に1杯程度を目安にします。
ただし血圧が高い方や、他で多めに塩分を取っている場合は、梅湯を飲むのは控えたほうがいいでしょう。
まとめ
私も喉がイガイガする時には、すぐに梅湯を飲むようにしています。
梅湯を飲むと、喉のイガイガが、緩和されるのを感じます。
私はなるべく、クスリは飲みたくないと思っているので、梅湯のように普通の食べ物で、風邪に効果があるのは助かります。
子供たちも、梅干しをそのまま食べるのは苦手なのですが、梅湯にすると飲んでくれます。
特にハチミツを入れて甘くすると、喜んで飲んでくれます。
子供の風邪の予防には、梅湯はとても重宝しています。
私はショウガを入れて飲んでますが、体がポカポカして温まります。
みなさんも風邪の予防に、梅湯を試してみてはいかがでしょう。