寒さでかゆみが出るのはなぜ?原因と対策を探っていきます
2019/05/30
冬になって寒くなると、肌にかゆみがでることがあります。
冬に発症することが多いかゆみですが、夏でもエアコンに当たったり、冷たいものを飲食したときに、かゆくなることもあります。
ここでは、寒さで痒みが出る原因と対策を探っていきます。
寒さでかゆみが出るのはなぜ?
寒さでかゆみがでる症状は、寒冷じんましんといって蕁麻疹の一種です。
寒冷じんましんの症状は、肌に鳥肌のようにポツポツができたり、赤くなったり腫れたりしてかゆみが出ます。
寒冷じんましんの特徴としては、急激な温度変化で発症することが多いことです。
例えば冬に暖房の効いている暖かい部屋から、寒い屋外へと出たときです。
急激に冷たい空気にさらされることで、かゆみが発症することがあります。
寒さでかゆみが出る原因は?
一般的な蕁麻疹は、ヒスタミンという神経伝達物質が分泌され、かゆみを感じる神経を刺激することで、かゆみを発症します。
寒さでかゆみがでる寒冷じんましんも、一般的な蕁麻疹と同じように、ヒスタミンの作用によって痒みが発症します。
ヒスタミンが分泌される原因は、食べ物であったり虫に刺されたりなど、色々なケースがあります。
寒冷じんましんの場合は、急激な温度変化が原因でヒスタミンが分泌されます。
急激な寒さによって血管が収縮することで、血管周辺にある肥満細胞が刺激され、ヒスタミンが分泌され痒みが出ます。
もともとアレルギー体質の方は、寒さによるかゆみも出やすい傾向にあります。
特に冬は寒い日に外出すると、顔など肌を露出している部分は、冷たい空気にさらされて、寒冷じんましんが出ることがあります。
また冷たい水に触れたり、裸足で冷たい床の上を歩くなどしても、かゆみが出ることがあります。
寒さによるかゆみはすぐに治まることもありますが、掻いてしまうことによって、よりかゆみが激しくなったり、かゆみの範囲が広がってしまいます。
これは掻くことによって、さらにヒスタミンが分泌されてしまうからです。
さらに悪化してしまうと、かゆみが取れないという状態が続き、炎症を起こすこともあります。
寒さでかゆみが出る対策は?
寒さでかゆみが出る寒冷じんましんの対策は、体を冷やさないことが一番の対策になります。
かゆみが我慢できない場合は、抗ヒスタミン剤などを使うことで、一時的に症状を抑えることはできます。
しかしまた体を冷やせば、寒さでかゆみが出てしまうので、体を冷やさない対策が必要です。
冬の外出時は服装に気を付ける
寒冷じんましんは冬場に発症することが多く、外出時には暖かい服装をするように気を付けなければなりません。
特に肌が露出しないように、手袋やマフラーなどを使い、顔もマスクや耳あてなどをして極力肌が露出しないようにします。
冬は家の中でも暖かい格好をする
冬は家の中でも、暖かい格好をするように気を付けましょう。
家の中でも、暖房の効いている場所と、効いていない場所があります。
特に暖房の効いていない廊下は、裸足で歩けば、寒冷じんましんが起きることがあります。
靴下を履くなどして、直接肌が触れないようにして、冷やされないようにしましょう。
冬のお風呂上がりに気を付ける
冬はお風呂上がりも、体が冷えてかゆくなることがあります。
お風呂で温まった後に、寒い脱衣所で体が冷やされるのです。
これを防ぐには脱衣所も暖房を入れて、暖めておくようにします。
そして体の水分はよく拭き取って、すぐに暖かい格好に着替えましょう。
運動後に体を冷やさないようにする
運動後は一時的に体温が上がるので、服を脱いで薄着になることもあるでしょう。
しかしそのままでいると、体を冷やしてしまいかゆみが出ることもあります。
汗はなるべく拭き取って、体を冷やさないようにしましょう。
夏は冷房に気を付ける
夏でも冷房によって、寒さによりかゆみが出ることがあります。
夏は半袖など薄着になることが多いでしょうが、カーディガンなどを羽織って、体を冷やさないようにしましょう。
スカートを履いている人は、ひざ掛けなどを使って、足元を冷やさないようにしましょう。
冷たい物の飲食に気を付ける
ジュースやアイスなど冷たいものを飲食することで、体が冷やされて寒冷じんましんが起きることがあります。
あまり冷たいものを飲食しないように、気を付けましょう。
まとめ
寒さでかゆみが出るのは、寒冷じんましんという症状である。
寒さの刺激によって、ヒスタミンが分泌されてかゆみが出る。
対策としては体を冷やさないことが重要で、冬の外出時の服装や、家の中での服装。お風呂上がり、運動の後、夏の冷房、冷たい物の飲食に気を付ける。