ダニはどこから入ってくるのか?最初の侵入を防いで繁殖させないことはできるのか?
2018/12/26
人間が住んでいるところには、ほとんど何処にでもダニが生息しています。
どんなにキレイに掃除をしても、ダニが全くいない環境を作るのは難しいのです。
しかし最初の侵入を防げば、家の中でダニを繁殖させないことができるのでしょうか?
ダニはどこから入ってくるのか?
ダニはハウスダストの原因となり、アレルギーなどを引き起こす非常に厄介な存在です。
ダニの被害で悩んでいる方も多く、ダニがいない新居に引っ越したいと思っている方も、いるかもしれません。
ところでダニは、何処から入ってくるのでしょうか?
ダニの侵入経路が分かれば、新築の家で最初のダニの侵入を防いで、ダニのいない環境で生活することができるのでしょうか?
しかし残念ながら、ダニはいろいろなところから侵入してくるので、ダニの侵入を防ぐのはほぼ不可能なのです。
どうしてもやるとすれば、半導体の製造工場レベルのクリーンルームを作れば可能ですが、これは非現実的な話です。
新築の家を建てたとしても、すでに家の中にダニが居ると思って、間違いありません。
まず家を建てるのに使われる材料に、ダニや卵が付着している可能性があります。
そして作業をしている人の体や衣服にも、ダニや卵が付着して家の中に持ち込まれます。
風など空気の流れに乗って、舞い込んでくるものもあるでしょう。
そして自分たちが引越しをするときにも、大量のダニも一緒に連れて行くことになります。
家財道具や寝具、衣類などには、多くのダニが繁殖しています。
これらを全て処分して、新品に買い換えたとしても、ダニの侵入を防げない以上、またすぐに繁殖してしまいます。
この様にダニは、ありとあらゆる経路から侵入してくるので、ダニの侵入を防ぐのはほぼ不可能なのです。
ダニの被害を減らすには
ダニの侵入は防げないという点を踏まえたうえで、ダニの被害を減らす方法を考えていきましょう。
それにはダニを増やさない環境作りと、増えたダニをこまめに駆除していくことが大事です。
ダニを増やさない環境作り
ダニが増えやすい環境は、湿度が高くてエサが豊富にあることです。
湿度は60%以上になると、ダニが大繁殖します。
ですから梅雨のジメジメした時期は、ダニが繁殖しやすいのです。
そしてダニのエサになるのは、人間のフケなど皮膚から剥がれ落ちた表皮や、食べ物のカスなどです。
これらを改善することが、ダニを増やさない環境作りにつながります。
まず湿度対策としては部屋の換気をして、湿気がこもらないようにします。
そしてダニが多く生息している布団も、こまめに干して乾かしましょう。
人間は寝ている間に、200~300mlの汗をかきます。
この湿気が布団に溜まっていくと、ダニが大量に繁殖してしまいます。
次にダニのエサになるフケや、食べ物のカスなどを取り除くために、こまめに掃除をします。
特に寝床の枕元は、フケが落ちやすい場所です。
こういった場所も、クリーナーを掛けてキレイにしましょう。
布団にクリーナーを掛けても、ダニの駆除は出来ませんが、ダニのエサとなるフケなどを駆除するという意味では、効果があります。
増えたダニを駆除する
ダニが一番増えやすい場所は、布団の中です。
布団の中は湿度と温度が高く、人間のフケや垢などエサも豊富にあるので、どこの家庭でも一番ダニが多く繁殖しています。
また寝ている時に、ダニの死骸やフンを吸い込みやすいので、ダニの駆除は布団を中心に行っていきます。
まず布団のダニ対策として、日干しやクリーナーをかけるなどの対策を思いつくかもしれませんが、これらでダニの駆除はできません。
ただし布団の湿気を取ったり、フケや垢などダニのエサを取り除くことは出来ますので、ダニを増やさない効果はあります。
ダニを確実に駆除するには、熱で死滅させるのが一番です。
ダニは熱に弱く、50度で2~3分、60度ならほぼ即死させられます。
ですから布団乾燥機を使って、熱でダニを駆除しましょう。
ただし布団乾燥機が、使えない布団もありますので、素材などをよく確認して下さい。
まとめ
ダニはいろいろな経路から侵入してくるので、防ぐのはほぼ不可能。
新築の家でも材料や作業員などに付着して、すでに侵入してる可能性が高い。
ダニの被害を減らすには、ダニを増やさない環境作りと、増えたダニをこまめに駆除することが大事。