小麦粉にダニが大繁殖!未開封でも保存方法を工夫しないと危険!
2019/01/18
小麦粉などの粉物にも、ダニが大繁殖することがあります。
何も知らずにダニが繁殖した小麦粉を食べてしまうと、アレルギー症状を引き起こし死亡するケースもあります。
開封後はもちろん、未開封の小麦粉でも保存方法を工夫しないと危険です。
小麦粉にダニが大繁殖!
小麦粉は常温で保管していると、ダニが繁殖することがあります。
小麦粉だけでなく、お好み焼き粉、ミックス粉、片栗粉、そば粉、パン粉などの粉物、そして砂糖などの調味料やお菓子なども、全てダニが繁殖する危険があります。
小麦粉に繁殖するダニは、コナダニという種類です。
コナダニは白い色をした、体長0.3~0.5mmの小さなダニです。
小麦粉の中にコナダニがいても、色が白いので気が付かないことが多いでしょう。
コナダニは温度や湿度などの条件が揃えば、たった1日、2日でも大量繁殖することがあります。
数が増えてくると、粉がうごめいているように見えるので、目で見ても判断できます。
小麦粉の中でダニがうごめいている光景は、とても恐ろしくトラウマになります。
実はyoutubeに、麦粉の中でダニがうごめいている動画がありました。
しましあまりにグロテスクなので、見ないほうがいいでしょう。
興味のある方だけ、自分で探してみてください。
ダニが繁殖した小麦粉を食べるとどうなるのか?
ダニが繁殖した小麦粉を食べてしまうと、アナフィラキシーなどのアレルギー症状が出ることがあります。
海外ではパンケーキシンドロームと呼ばれおり、死亡事故も起きています。
国内でも、ダニが繁殖した小麦粉を食べてアナフィラキシー症状を発症し、緊急搬送された事例があります。
日本で緊急搬送された事例では、その時使った小麦粉から1グラムあたり1万匹以上のダニが、検出されたそうです。
過去の事例では殆どの場合、食べた後1時間以内に症状が出ています。
主な症状は、全身のかゆみ、じんましん、紅斑、呼吸困難などで、ひどい場合にはアナフィラキシーショックで死亡することもあります。
ダニが繁殖した小麦粉でも、きちんと加熱調理すれば、ダニは死ぬから大丈夫と思っている人はいませんか?
しかしこれは、間違った考えです!
たしかにダニ自体は熱で死滅しますが、アレルギーの原因になるアレルゲンは、熱に強く加熱しても残ります。
ダニアレルギーを持っていない人であれば、食べても症状は出ませんが、念のため食べないほうがいいでしょう。
一度ダニが繁殖してしまった小麦粉は、何をしても食べれないと思って下さい。
もったいないと思うかもしれませんが、潔く捨ててしまいましょう。
小麦粉にダニが繁殖しないようにする保管方法とは
コナダニの体長は、0.3~0.5mmと非常に小さいため、ちょっとした隙間でも入り込めます。
一度開封してしまった小麦粉の袋は、ダニから見れば隙間だらけです。
輪ゴムやクリップで口を閉じただけでは、いくらでも入り込めます。
瓶やタッパーなどに移し替えても、フタの部分には必ず隙間があり、そこから中に入り込むことができます。
ほんの数匹のダニが侵入しただけで、中ではダニが繁殖して増えてしまいます。
保管する場合はダニが繁殖しにくい条件になるように、冷蔵庫の中で保管します。
その場合でも、袋のまま保管すると湿気を吸ってしまうので、必ず密閉容器に移し替えてください。
開封した小麦粉は冷蔵庫で保管しても、長期保存できるわけではありません。
開封後はなるべく早く使い切るように心がけてください。
一番いいのは開封した小麦粉は、1回で全て使い切ることです。
また小麦粉以外の粉物や調味料も、同様に冷蔵庫で保管するようにしましょう。
未開封の小麦粉にもダニが繁殖します
未開封の小麦粉であれば、ダニは繁殖せず安全であると思うかもしれません。
しかし未開封の小麦粉でも、ダニが繁殖することがあります。
ダニは紙の袋などは、食いちぎって中に侵入することができます。
またダニ以外の害虫が、袋を食いちぎってしまうこともあります。
それで小麦粉の袋に穴が開けば、そこからダニが侵入してしまいます。
もしも未開封の小麦粉などの粉物を常温で保管されている方は、袋の周りを注意して見て下さい。
小さな穴が開いている場合は、そこからダニが侵入している可能性があります。
小麦粉など粉物は未開封のものでも、冷蔵庫で保管するようにしましょう。
紙の袋は湿気を吸着するので、袋ごとタッパーなどに入れてから、冷蔵庫に入れるようにします。
まとめ
小麦粉などの粉物には、コナダニという種類のダニが繁殖する。
ダニが繁殖した小麦粉を食べると、アナフィラキシーなどアレルギー反応を発症することがあり、死亡事例もある。
小麦粉にダニが繁殖しないようにする保管方法は、密閉容器に移し替えて冷蔵庫に保管する。
未開封の小麦粉でも、ダニが繁殖することがあるので、冷蔵庫で保管したほうがいい。