食後に声がかすれる!咽の不調の原因と対策を探ります!
2020/01/03
食後に声がかすれたり、出にくくなるという、咽の不調を抱えていました。
午後一番で会議があるときなどは、上手く喋れずに困ることもありました。
今回は食後に声がかすれる喉の不調について、原因と対策を探ってみました。
食後に声がかすれる!
いつの頃からか食後に声がかすれたり、出にくくなるようになってしまいました。
咽に何かが引っかかって、声が出づらくなっている感じです。
若い頃には、この様な症状はなかったと思います。
しかし声がかすれるのは食後だけで、しばらくすると、治ってしまいます。
その為あまり深刻には、考えていませんでした。
困ることといえば、会社で午後一番で会議があるときです。
会議で、たくさん喋らなければいけない時は、お昼ごはんを食べないようにしていました。
しかし今回改めて、食後に声がかすれる原因を調べてみて、放っておくと重病に発展する可能性があることも、分かりました。
取り返しの付かないことになる前に、何とかしたいものです。
対策方法も調べてありますので、私と同じように食後に声がかすれるという方は、是非参考にして下さい。
食後に声がかすれる原因とは?
食後にだけ声がかすれるのであれば、食後嗄声(しょくごさせい)である可能性が高いです。
食後嗄声は食べた物が気管に入ってしまい、嗄声(声が変わること)することです。
人間の口は食べ物を食べることと、空気を吸うことの2つの動作ができます。
しかし喉の奥では、食べ物は食道から胃へと送られ、空気は肺へと送られます。
食べ物を飲み込んだ時は、気管の入り口を喉頭蓋で塞ぐことで、気管に食べ物が入らないようにしています。
気管の入り口を喉頭蓋で塞ぐ動作を嚥下といいますが、嚥下能力が衰えてくると、気管に食べ物が入ってしまうことがあります。
気管に食べ物が入ってしまうことを、誤嚥と言います。
気管に入った食べ物が、声帯などに付着すると、声がかすれたり出づらくなります。
つまり食後に声がかすれるのは、誤嚥が原因だったことになります。
声帯に付着した食べ物は、咳をしたりしている内に、時間が経てば取れてしまいます。
そのため食後は声がかすれていても、時間が経てば治ってしまいます。
食事中に食べ物や飲み物が気管に入ってしまって、むせたり咳き込んだ経験があると思います。
この様に普通は誤嚥した場合は、自分で意識できるのではないかと思っていました。
しかし食事中に自分では気付かずに、誤嚥してしまっているケースもあるようです。
アレルギーの可能性もある?
食後に声がかすれる原因として、アレルギーの可能性も指摘されました。
よく山芋などを食べた時に、口の周りが痒くなる人がいます。
あれと同じことが、咽の中で起こっていると考えれば、分かりやすいと思います。
食事の中にアレルギーを起こす食べ物があり、それが原因で咽に炎症が起きることがあります。
しかしアレルギーならば、何か特定の食べ物を食べたときだけ、声がかすれるはずですよね。
私の場合は殆ど毎食後に、声がかすれていたので、アレルギーではないと思います。
しかし心配な場合は、病院でアレルギー検査をしてもらえばいいでしょう。
放っておくと誤嚥性肺炎になることも
食後に声がかすれるくらいでは、それほど大きな心配をしなくても、大丈夫だと思いますよね。
しかし放っておくと、誤嚥性肺炎などの病気になることも考えられます。
問題は嚥下機能が低下していることで、肺に細菌が入りやすくなっていることです。
嚥下機能が低下していると、寝ている間にも口の中の細菌が、気管から肺へと流れ込みやすくなります。
肺に細菌が侵入してしまうと、誤嚥性肺炎などの病気が起こります。
肺炎は日本人の死因で、第3位になっている病気です。
特に65歳以上の高齢者は、嚥下機能が低下することで、誤嚥性肺炎にかかりやすくなります。
そして誤嚥性肺炎の兆候として、食後に声がかすれるという項目が載っています。
誤嚥性肺炎の予防には歯磨きなど口内ケアで、口内細菌を減らすことが大事です。
そして口内ケアとともに、嚥下機能を強化することも重要です。
食後に声がかすれる対策!
食後に声がかすれる対策としては、、嚥下機能を強化するトレーニングと、食事の仕方の2つの方法があります。
以下それぞれについて、細かく説明していきます。
嚥下機能を強化するトレーニング
嚥下機能を強化するトレーニングは、誤嚥性肺炎を予防する効果もあるので、ぜひやってみて下さい。
嚥下障害は老化現象の一つで、高齢者であれば、誰にでも起こりえます。
一般的には50歳前後から、だんだん飲み込む力が衰えてきます。
嚥下機能を強化するというのは、食べ物を食べる時に使う筋肉を強化することです。
食べ物を食べる時に使う筋肉は、パ行、ラ行、タ行、カ行、マ行を発声する時の筋肉と同じです。
そのためパ行、ラ行、タ行、カ行、マ行を発声することで、嚥下機能を強化するトレーニング方法になります。
発声と嚥下機能の関係については、面白いデータがあります。
それは女性と男性を比較すると、女性の方が嚥下障害になりにくいというデータです。
女性の方が嚥下障害になりにくいのは、男性より女性の方がお喋りだからです。
このことからも発声をすることが、嚥下機能の強化になることが分かります。
発声のトレーニングの他には、口と舌と首のトレーニングする方法があります。
口のトレーニングは口を閉じた状態で、ほっぺたを膨らませたりすぼめたりを繰り返します。
舌のトレーニングは口を開いて、舌をベーっと思いっきり出したり、引っ込めたりを繰り返します。
最後に首を回したり、前後左右に動かして、筋肉の緊張を解きほぐしましょう。
誤嚥を防ぐ食事の仕方
誤嚥を防ぐ食事の仕方としては、まず姿勢に気を付けることが大切です。
後ろに傾いていると、誤嚥しやすくなるので、イスに座る場合は背もたれに、もたれかからないようにします。
やや前屈の姿勢を維持した方が、誤嚥しにくくなります。
そして食べ物は少量ずつ口に入れて、よく噛んでから飲み込みます。
口の中の食べ物を飲み込んでから、新しい食べ物を口に入れます。
早食いは誤嚥の原因になりますので、ゆっくり食べるようにしましょう。
後はテレビを見たり、本を読みながら食事をするながら食いも、よくありません。
テレビや本に気を取られて、あまり噛まずに飲み込んで、誤嚥してしまうことがあります。
まとめ
今回は私の経験を元に、食後に声がかすれる原因と対策を紹介しました。
誤嚥性肺炎になる可能性があることを知って、早めに対処できたのは、良かったと思います。
嚥下機能を強化するトレーニングと、誤嚥を防ぐ食事の仕方に気を付けることで、症状は改善していきました。
ただし食後に声がかすれる原因も、必ずしも食後嗄声だけとは限りません。
最終的には専門医で、診断してもらって判断して下さい。