暑いのに汗をかかないのはなぜ?原因と対策を探っていきます!
2018/11/18
暑いのに汗をかかないのは、なぜなのでしょう?
汗は体の熱を冷ますなど、重要な役割があります。
放っておくと、病気になるかもしれません。
ここでは、暑いのに汗をかかない、原因と対策を探っていきます。
暑いのに汗をかかないのはなぜ?
汗をかくことの一番の役割は、体温を下げることです。
暑いのに汗をかかないことで一番怖いのは、体に熱がこもった状態が続き、熱中症になることです。
熱中症になる人の多くは、水分不足によって汗をかけなくなり、体温調整ができなくなることで起こります。
場合によっては死に至るような、怖い病気です。
次に怖いのは、水分過多になることです。
私たちの体は、水分が少な過ぎても多すぎても、健康に悪影響があります。
汗をかかないことで、排出される水分が少なくなって、水分過多となるのです。
この様にたかが汗といえど、我々の健康に大きく関わっているのです。
それでは具体的に、暑いのに汗をかかない原因を探っていきましょう。
暑いのに汗をかかない原因
暑いのに汗をかかない原因のひとつは、汗をかく能力が衰えてしまっていることです。
近代社会の空調が、整った生活の弊害ともいえます。
私たちの体は使わない機能は、どんどん衰えていきます。
宇宙飛行士が地球に帰還した時は、自分の力で立つことも出来ません。
これは無重力状態に長くいることで、足の筋肉が衰えているのです。
それと同じように汗腺も、汗をかく機会が減れば、その能力は衰えていきます。
暑い日でも冷房にあたって、快適な生活を続けていれば、そのうち暑くても汗をかかないようになっていきます。
特に赤ちゃんの時に冷房にあたりすぎてしまうと、汗腺が発達しなくなります。
汗腺の数は、生後3歳までに決まります。
この時期にしっかり汗をかかないと、大人になっても汗腺の数が増えることはありません。
また運動不足も、汗をかかなくなる原因です。
運動をすると新陳代謝が活溌になり、汗をかきます。
運動をしないと、基礎代謝が落ちて、汗をかかなくなってしまいます。
暑いのに汗をかかない対策
汗をかく機能が衰えている人は、汗をかく練習をして、機能を改善していきましょう。
宇宙から帰ってきた飛行士も、リハビリをすることで、また自分の足で歩けるようになります。
それにはまず普段から、冷房にあたり過ぎないように、注意しましょう。
冷房の設定温度は、なるべく高めにして、汗腺の機能を衰えさせないように注意します。
次に入浴や運動をして、汗をかく機会を増やします。
体が温まれば、新陳代謝も活溌になり、汗を書きやすくなります。
入浴は温めのお湯に、長時間浸かるのが汗をかくコツです。
前述したように、赤ちゃんの時に冷房にあたりすぎることで、汗腺の数が少ない人もいます。
しかし汗腺が少ないながらも、その能力を改善することはできるはずです。
諦めずに、トレーニングしてみて下さい。
病気の可能性もある
暑いのに汗をかかない原因として、病気の可能性も考えられます。
この場合は速やかに、専門医を受診して下さい。
汗をかかなくなる病気として、無汗症、乏汗症、腎臓病・腎不全、糖尿病、自律神経失調症、甲状腺機能低下症などが考えられます。
まとめ
暑いのに汗をかかなくなると、熱中症や水分過多による健康被害が起こる。
暑いのに汗をかかなくなる原因は、冷房の使いすぎによる発汗機能の衰えなどが考えられる。
対策としては入浴や運動により、汗をかくトレーニングをすると良い。
ただし無汗症、乏汗症、腎臓病などの病気の可能性もあるので、その場合は速やかに専門医を受診する。