血のかたまり血栓を溶かしやすい体質になって血栓症を予防しよう!
2017/02/26
血のかたまりである血栓は、血流にのって体内を移動し血管に詰まれば、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症になります。
しかし体質によって、血のかたまりが出来やすい人やできにくい人、溶けやすい人や溶けにくい人がいます。
体質改善で、血栓症を予防しましょう。
血のかたまり血栓はなぜできるのか
血のかたまり血栓はなぜできるのかといえば、血管が傷ついた時に傷口を塞いで、修復するためです。
怪我をした時などに、傷口にカサブタができるのをイメージして下さい。
血栓というのは血の栓と書くように、血のかたまりで傷口に栓をするのです。
この血栓を作るのは、フィブリンというタンパク質の作用です。
しかし血のかたまりを作る成分がある反面、血のかたまりを溶かす成分も存在します。
それが、t-PAという成分です。
t-PAは脳梗塞など血栓症の治療に使われますが、もともと我々の血液中に存在してる成分です。
我々の体が正常な状態であれば、血栓ができてもそれを溶かして、血栓症になることはありません。
しかし血栓ができやすいかったり、血栓が溶けにくい体質であれば、血栓症になりやすいのです。
血のかたまり血栓が出来やすい人
ドロドロ血の人
血液の粘度が高い「ドロドロ血」の人は、血栓ができやすくなります。
ドロドロ血は細い血管を通るときに、血管に負担を掛けて損傷しやすくなります。
血がドロドロになる原因は、血中の中性脂肪やコレステロール、糖分が多いことです。
これにはやはり生活習慣が、大きく関係しています。
アルコールや糖質の摂り過ぎや、運動不足がドロドロ血の原因になります。
肉よりも魚を多めに食べるようにして、甘いものを食べ過ぎないようにします。
野菜や海草類や豆類などを摂り、バランスの良い食事を心がけましょう。
また水分不足も、ドロドロ血の原因になります。
きちんと水分補給して、血栓症を防ぎましょう。
タバコを吸う人
タバコを吸う人は、血栓ができやすくなります。
まずタバコに含まれるニコチンは、興奮作用があり脈拍を早め、血圧を上昇させます。
それと同時にニコチンには、血中の脂肪酸やコレステロールを増やしたり、血管を収縮させる作用があります。
これにより血流が悪くなり、血栓ができやすくなるのです。
またタバコの煙に含まれる一酸化炭素も、血栓ができやすくなる要因です。
一酸化炭素は赤血球と結合しやすく、なかなか排出されません。
そして血液中の一酸化炭素濃度が高まると、血小板の量が増加するのです。
血小板は血栓を作るもとになる成分で、血栓ができやすくなるのです。
このような現象は、受動喫煙によっても起きるので、注意して下さい。
ストレスが多い人
ストレスが多い人は、血栓ができやすくなります。
人間はストレスを感じた時、アドレナリンが放出されます。
アドレナリンには興奮作用があり、血圧を上昇させ血糖値を上げます。
またストレスを感じると、血栓を作るファブリンが活性化されます。
このような理由で、血栓ができやすくなります。
血のかたまり血栓を溶かしやすくするには
血栓症の予防には、血のかたまりをできにくくするのと同時に、それを溶かしやすい体質作りも大切です。
まず食べ物では青魚に多く含まれるDHAやEPAは、コレステロール中性脂肪を減らし、血液をサラサラにする効果があります。、
また納豆に含まれるナットウキナーゼに、血栓を溶かす作用があります。
しかし納豆には、血液凝固作用のあるビタミンK2も、含まれています。
ですから納豆を食べるよりも、ナットウキナーゼだけを抽出したサプリメントを摂取するほうがいいでしょう。
飲み物ではコーヒーに、血栓を溶かすt-PAの分泌を促す作用があります。
しかしコーヒーを飲み過ぎると、カフェイン依存症になる危険があります。
またカフェインには利尿作用があり、水分不足で血がドロドロになることもあります。
コーヒーの飲み過ぎには、注意しましょう。
次に適度な運動を、するようにしましょう。
体を動かすことによってエネルギーを消費すれば、血液中の中性脂肪やコレステロールは減っていきます。
また有酸素運動によって、血栓を溶かすt-PAの分泌が、促進されます。
1日30分くらいを目安に、ウォーキングなどの有酸素運動をしてみてください。
まとめ
血のかたまり血栓は血管が損傷したときに、傷口を塞ぎ修復するためにできる。
ドロドロ血や喫煙、ストレスによって、血栓はできやすくなる。
血栓を溶けやすくする食べ物飲み物には、青魚に含まれるDHA・EPA、ナットウキナーゼ、コーヒーなどがある。
有酸素運動を1日30分することで、血栓が溶けやすくなる。