ワキガは消毒で治る?アルコールのメリットとデメリットとは?
2020/04/26
ワキガは消毒で、治るのでしょうか?
理論的には、消毒してワキガの原因菌が居なくなれば、治るような気もします。
またアルコールで消毒をする場合の、メリットとデメリットについてもまとめています。
ワキガは消毒で治る?
結論から言いますと、ワキガは消毒では治りません。
ワキガが治らないと言うよりは、ワキガの原因菌などの細菌を完璧に、消毒する事ができないと言ったほうが、正しいかもしれません。
ワキガの嫌な臭いはアポクリン腺から出る汗が、皮膚の常在菌などワキガの原因菌によって分解される時の臭いです。
ですからワキガの原因菌を完璧に消毒することができれば、ワキガは完治すかもしれません。
しかしワキガの原因菌は繁殖力が強いので、なかなか完璧に消毒することが難しいのです。
消毒することで一時的に、皮膚の常在菌などの細菌は減ります。
しかし時間が経てば、残ったワキガの原因菌が繁殖して、また元の状態に戻ってしまいます。
わきがの原因菌は、アポクリン腺から出る汗が多ければ、どんどん繁殖します。
なぜならアポクリン腺から分泌される汗には、タンパク質や脂質、アンモニア、鉄分など、原因菌のエサになる成分が、豊富に含まれているからです。
つまりワキガを治すには、脇を消毒するのではなく、アポクリン腺から出る汗を減らしていくことが重要なのです。
腋臭症の手術では、アポクリン腺除去手術が主流です。
しかしワキガは消毒で治らないとしても、一時的にニオイを抑えることはできます。
時間が経つと効果が薄れてくるので、数時間おきに消毒を繰り返さなければなりませんが、消毒はニオイ対策には有効です。
ワキガをアルコール消毒する時のメリットとデメリット
ワキガをアルコールで消毒するのであれば、消毒用アルコール(消毒用エタノール)を使用します。
消毒用アルコールは、一般的な医療用消毒剤として使われており、高い殺菌力があります。
雑菌などは、消毒することができます。
消毒用アルコールの他に、無水アルコール(無水エタノール)というのがあります。
こちらは水が入っていない分、アルコールの濃度は高いのですが、消毒効果は低くなります。
そのため腋臭の消毒には、使用しないほうがいいです。
アルコールは純度が高いものよりも、80%程度に希釈したものが一番殺菌力が高くなります。
消毒用アルコールはエタノールの濃度が、15℃で76.9~81.4v/v%となっており、殺菌力が高くなる濃度になっています。
市販されているものでは、ドラッグストアなどに売られている、手指消毒用のアルコールがあります。
それがアルコール濃度が、15℃で76.9~81.4v/v%くらいになっています。
手指消毒用のアルコールはほとんど、ジェル状で速乾性になっています。アルコール消毒で、腋臭の消臭効果が持続するのは、だいたい3時間か4時間程度です。
効果を持続するためには、3時間くらいを目安に、脇の下を消毒し直さなければなりません。
アルコールで消毒することのデメリットとしては、肌が乾燥してしまうことです。
注射をする時にアルコールで消毒をすると、スーッと冷たさを感じますよね。
あれはアルコールが蒸発する時に、気化熱を奪われるからです。
アルコールは極めて揮発性が高く、常温ではすぐに蒸発してしまいます。
そしてアルコールが蒸発する時には、肌の水分も一緒に蒸発させて奪っていきます。
またアルコールは皮脂を溶かす作用もあり、皮膚のバリア機能も壊してしまいます。
皮膚のバリア機能が壊れると、そこから水分がどんどん蒸発していきます。
そうすると肌は乾燥して、外部からの刺激にも弱くなります。赤みや痒みが出て、肌荒れすることもあります。
さらに良くないのは肌が乾燥することで、ワキガが悪化してしまうという問題がありす。
肌は乾燥すれば、潤いを取り戻すために、過剰に汗を分泌します。
ワキガの原因となるアポクリン腺からも、汗が出やすくなって、わきがを悪化させるのです。
つまりワキガにアルコール消毒は、一時的にニオイを抑える効果はあっても、恒常的に消毒するのは、良くないのです。
応急処置的に、ニオイを抑えたいときにだけ、使うようにしましょう。
ワキガをアルコール以外で消毒するには?
ワキガをアルコール以外で消毒するには、ワキガ対策用のデオドランドクリームがベストです。
ワキガの原因菌を消毒するのには、イソプロピルメチルフェノールや柿渋エキスといった成分が有効です。
そして大事なのは、これらの成分がナノ化されて、皮膚の角質層まで浸透することです。
どんなに殺菌力が強い成分も、ナノ化されていなければ、角質層の表面しか除菌することができません。
ナノ化して角質層に浸透することで、高い除菌率を実現できるのです。
そんな有効成分をナノ化して、除菌率99.9999%という高い数値を実現したのが、ラポマインという商品です。
ラポマインが、他のデオドラントクリームに比べて優れているのは、除菌率が高いだけでなく、保湿することで余分な汗や皮脂を抑えるところです。
今までのわきがケア商品というのは、脇を乾燥させることで、ワキガを抑えるという商品ばかりでした。
しかしこれでは、アルコール消毒と同じように、余計に汗や皮脂の分泌を促してワキガを悪化させるだけで、肌荒れも起こしやすくなります。
しかしラポマインのように、保湿して汗や皮脂を抑えれば、肌のケアも同時にできます。
特に肌が弱くて、制汗スプレーなどで肌荒れを起こす人には、保湿ケアのほうが合っています。
また効果も長時間持続するので、1日に2回塗るだけでOKです。
アルコール消毒のように、3時間毎に塗り直す必要もありません。忙しければ、消毒している暇がないこともあるでしょう。
まとめ
ワキガは消毒では治らないが、臭いを抑える効果はある。
ワキガを治すには原因菌を消毒するよりも、アポクリン汗腺から出る汗を抑えることが重要である。
ワキガをアルコールで消毒するには、消毒用アルコール(消毒用エタノール)を使う。
アルコール消毒は肌を乾燥させるので、使いすぎると肌荒れを起こす。
アルコール消毒の効果は3~4時間しか持続しないので、定期的に消毒し直さなければならない。
ワキガをアルコール以外で消毒するなら、ワキガ対策用のデオドランドクリームが良い。