梅雨に鼻炎になるのはなぜ?原因と対策を探っていきます!
2019/07/09
梅雨になると、鼻炎になるという方がいます。
梅雨に入り雨が多くなり、ジメジメしだすと、鼻の調子が悪くなります。
そして、カラッと晴れる初夏の季節になると、治ってしまうというパターンです。
ここでは、梅雨の鼻炎の原因と対策を探っていきます。
梅雨に鼻炎になるのはなぜ?
梅雨の時期にだけ鼻炎になるのであれば、それはアレルギー性の鼻炎である可能性が高いです。
鼻炎にも、いろいろな種類があります。
例えば風邪を引いたときに、鼻水が出たり鼻詰まりがするのは、ウイルス性の鼻炎です。
これに対してアレルギー性鼻炎は、何らかの原因物質にアレルギー反応を起こし、鼻炎になります。
アレルギー性鼻炎の場合は、透明なサラッとした鼻水が出る特徴があります。
梅雨の季節は一日の温度差が激しくなり、風邪を引きやすい季節でもあります。
鼻炎の他に咳が出たり熱が出るなど風邪の諸症状が出れば、ウイルス性の鼻炎であることも考えられます。
しかし風邪の場合は、だいたい1週間から10日程度で治るのが普通です。
ですから梅雨の時期に、何週間も鼻炎が続くようであれば、風邪ではなくアレルギー性の鼻炎である可能性が高いのです。
アレルギー性鼻炎といえば、代表的なものに花粉症があります。
春先から主にスギ花粉が原因となり、鼻水・鼻詰まりなど鼻炎の症状が現れます。
しかし梅雨の時期には、スギ花粉もほとんど飛散しなくなるので、花粉症である可能性は低いといえます。
つまり梅雨の時期に特有のアレルギー反応を示す物質が増えて、鼻炎を起こしていることが考えられます。
梅雨の鼻炎の原因は?
梅雨の鼻炎の原因として、可能性が高いのはダニとカビです。
ダニもカビも梅雨の時期になると、家の中で繁殖しやすくなります。
ダニにもいろいろな種類がいますが、特にアレルギーを引き起こす原因となるのがチリダニです。
このチリダニはほとんど、どこの家にも住み着いています。
チリダニの死骸や抜け殻、糞などはハウスダストとなり、それを吸い込むと鼻炎などアレルギーの症状を引き起こします。
ダニは温度20~30℃、湿度60~80%くらいの高温多湿の環境を好み、梅雨の季節にはダニが繁殖しやすくなります。
特に布団は繊維にたくさんの隙間があるので、ダニの住処としては最高の場所です。
これに梅雨の長雨で布団を干す機会も減れば、湿気も多くなりダニが繁殖しやすくなります。
そしてダニは、人間のフケや垢などが大好物です。
普段寝ている布団は、餌も豊富でダニが繁殖するには絶好の環境です。
そしてカビも温度20~60℃、湿度60%以上の高温多湿の環境を好み、梅雨の季節には繁殖しやすくなります。
カビは胞子を空気中に撒き散らして、これが鼻炎などアレルギーを引き起こす原因となります。
梅雨の季節には雨が多く、窓を開けたりして空気の入れ替えをする機会も減ります。
そうすると部屋の中に、カビの胞子が充満してしまいます。
そして忘れてならないのは、エアコンの内部やフィルターです。
ちょうど梅雨の時期から、エアコンを使い始める方は多いと思います。
この時エアコンの内部やフィルターにカビが繁殖していると、エアコンを使う度に部屋中にカビやカビの胞子を撒き散らしていることになります。
またカビはダニの餌にもなるので、ダニを増やす原因にもなります。
梅雨の鼻炎の対策は?
梅雨の鼻炎の対策としては、まずアレルギーの原因物質を特定します。
アレルギーの原因物質は、耳鼻科などで血液検査をすれば、特定することができます。
その上でアレルギーの原因物質が、ダニなどのハウスダストやカビであることがわかれば、それを対策していきます。
ダニもカビも高温多湿の環境を好むので、梅雨の季節には室内の温度管理と湿度管理を行う事が重要です。
特に梅雨の季節は雨降りが多いので、窓を開ける機会が少なくなり、室内に湿気がこもりやすくなります。
梅雨の季節の室内の湿気対策には、除湿機を使うのが一番効果的です。
特に昼間に仕事などで誰も家に居なくなるご家庭は、晴れた日でも窓を開けて空気を入れ替えることができません。
ましてや梅雨の季節は雨が多く、湿度も高くなりがちです。
除湿機を使って、きちんと湿度管理をしましょう。
次にダニ対策として、部屋の隅々までこまめに掃除をします。
ダニは人間のフケや垢、食べ物のカスなどを餌にします。
これらのダニの餌になるものをなるべく、掃除をして除去しましょう。
布団にもクリーナーを掛けて、フケや垢を除去して下さい。
そしてダニ対策で、いちばん大事なのが布団です。
布団は家の中で、一番ダニが繁殖しやすい場所です。
なおかつ寝ている時に、死骸や抜け殻、糞などを吸い込みやすい場所です。
布団のダニは天日干しや、クリーナーを掛けただけでは、駆除することができません。
布団のダニを駆除するには、50℃以上の高温でダニを死滅させることです。
布団のダニ対策には、布団乾燥機を使うと便利です。
50℃以上になる布団乾燥機で、布団をすっぽり包み込めるものが向いています。
そして布団乾燥機を使った後は、クリーナーでダニの死骸を吸い取っておきましょう。
次にカビの発生しやすい場所を掃除して、カビを除去します。
特に水回りやエアコンの内部やフィルター、結露しやすい窓際の木部は、重点的にチェックして下さい。
そしてカビを除去した後は、消毒用アルコールを塗っておくと、カビの予防になります。
まとめ
梅雨にだけ鼻炎になる人は、アレルギー性鼻炎の可能性が高い。
風邪が原因の場合は、1週間から10日程度で治る。
梅雨の鼻炎の原因は、ダニとカビの可能性が高い。
ダニもカビも高温多湿の環境を好み、梅雨の季節に大量に繁殖しやすい。
ダニは死骸や抜け殻、糞など、カビは胞子を吸い込むことで、鼻炎などアレルギーの症状を起こす。
梅雨の鼻炎の対策は、血液検査などでアレルギーの原因物質を調べる。
ダニもカビも温度と湿度を管理して、高温多湿の環境を避けることで、繁殖しにくい環境にする。
ダニはこまめに掃除することと、布団乾燥機を使って駆除するのが良い。
カビは除去した後に、消毒用アルコールを塗って予防すると良い。