旅行に保険証は必要?コピーでも大丈夫?忘れた場合は全額負担?
2019/07/08
旅行に行くのに、保険証は必要なのでしょうか?
何かあったときのことを考えると、保険証はあったほうがいいような気がします。
また保険証は、コピーでも使えるのでしょうか?
もしも保険証を忘れてしまった場合は、医療費は全額負担しなければならないかについてまとめています。
旅行に保険証は必要?
旅行に健康保険証は必要かですが、結論からいうと必要です。
保険証は、健康保険組合に加入していることを照明する証です。
保険証を提示することで、日本全国の全ての医療機関で、決められた負担率の医療費で受診できます。
病気や事故、怪我などは、いつ襲ってくるか分かりません。
それは、旅行に行くときも同じです。
むしろ旅行に行ったときのほうが、普段と違う生活をしたり、知らない場所で行動しなければならず、病気や怪我のリスクは高まるといえます。
何かあったときに、スムーズに医療機関を受診できるように、旅行には健康保険証を持参しましょう。
注意事項としては、健康保険証が使えるのは国内の医療機関のみで、海外の医療機関では使えないことです。
ですから海外旅行に行かれる方は、保険証は必要ないと思ってしまうかもしれません。
しかし海外旅行に行かれる方も、保険証は持っていったほうがいいです。
なぜなら海外旅行に行く場合も、国内で空港までの移動などがあります。
その時に、病気や怪我に遭う可能性があるからです。
また海外で生活をすることで、体調を崩すことは珍しくありません。
そんなときに健康保険証を持っていれば、日本に帰国してすぐに、病院を受診することが出来ます。
その他に、旅行に保険証を持っていくメリットとして、身分証明証として利用できることがあります。
運転免許証など他に身分証明できるものがあればいいですが、ない場合には保険証を身分証明証として携帯していればいいでしょう。
旅行の保険証はコピーでも大丈夫?
私も子供のころ修学旅行に行くときに、保険証のコピーを持っていった記憶があります。
そんな経験から旅行に行くときの保険証は、コピーでも大丈夫だと思っている方が、非常に多くいらっしゃいます。
旅行先で保険証を紛失する危険を考えると、なるべくならコピーを持っていったほうが、安心できます。
特に子供に保険証を持たせるのは、不安に思われるでしょう。
これについては医療機関によってもまちまちですが、基本的には健康保険証はコピーでは受け付けてもらえません。
医療機関によっては、コピーでも対応してくれる場合もありますが、あくまでこれは特別な対応となります。
保険証のコピーは他人がなりすましたり、偽造が簡単にできてしまいます。
こういったことを防ぐために、医療機関でも基本的には保険証のコピーは受け付けてもらえません。
医療機関の事務処理としては、保険証に記載されている番号が分かれば、とりあえず処理は出来ます。
ですから緊急の場合や、やむを得ない事情がある場合などには、とりあえず保険証のコピーでも、対応してくれる場合もあります。
しかしこのような場合でも、後から保険証の原本を提示を求められる場合が多いです。
修学旅行の場合には学校の先生が付き添いをして、自宅に連絡が取れて本人確認ができるなどの条件で、特別に保険証のコピーでも対応してもらえる場合があります
。しかしこれも昔の一世帯で一枚の保険証を使っていた時代に、主に行われていた方式です。
最近は保険証も、1人に1枚交付される方式が、増えています。
それに伴って、修学旅行でも保険証の原本を持参するように、生徒に指導する学校が増えています。
旅行で保険証を忘れた場合は全額負担?
旅行で保険証を忘れて、病気や怪我をして医療機関を受診した場合、最悪全額負担になることがあります。
医療機関側は受診者が、健康保険の被保険者であることが確認できなければ、医療費の全額を受診者に請求します。
しかし後からでも受診した医療機関に、健康保険の被保険者であることを証明すれば、保険組合が負担する分の金額は、取り戻せることがあります。
それには受診した医療機関に、処理をして貰う方法と、加入している健康保険組合に、請求をする2つの方法があります。
まずは受診した医療機関に、後から保険証を提示して、処理してもらう方法です。
この場合は医療機関としては、一旦全額負担で処理したものを再度、保険適応の処理をするという二度手間になります。
あくまで親切でやってくれているのであって、自分に落ち度があったことを忘れないようにしましょう。
この方法は医療機関によって、対応してくれないところもあります。
また月末の締めの関係で、タイミング的に対応できない場合もあります。
医療機関の窓口で、対応可能かやいつまでに保険証を提示すればいいかなど、詳しく聞いておいて下さい。
そうしてもう一つの方法が、加入している健康保険組合に請求する方法です。
これは加入している健康保険組合によって違いがあるので、自分が加入している健康保険組合に確認して下さい。
健康保険組合によっては、対応してくれない場合もあります。
国民健康保険に加入されている方の場合は、自分が住んでいる自治体の窓口で申請することになります。
申請するのにほとんどの場合は、診療報酬明細書(レセプト)と領収書が必要になります。
診療報酬明細書(レセプト)は何も言わないと、発行してくれない病院もあります。
病院を受診したときに、忘れずに発行してもらいましょう。
いずれにせよ保険証なしで医療機関を受診した場合は、保険負担分は取り戻せないことがあることは、しっかり頭に入れておいて下さい。
やはり万が一のために、旅行には保険証を持っていくほうがいいですね。
まとめ
旅行に行くときは、病気や怪我のリスクを考えて、保険証は必要である。
海外旅行に行くときも、国内での病気や帰国後すぐに通院できることを考えて、保険証は持っていくほうがいい。
保険証のコピーは原則使えないので、旅行にはなるべく保険証の原本を持っていく方が良い。
旅行で保険証を忘れた場合は、医療費は全額負担となる。
ただし後から、保険負担分を取り戻せる場合がある。