浴衣を汗っかきが着るには?暑さ対策と汗抜きの仕方まとめ!
2019/07/21
夏は浴衣を着て、お出かけしたいと思う方も多いでしょう。
しかし汗っかきの人は、しっかり対策をしないと、汗でベトベトになってしまいます。
また暑さ対策や、浴衣が汗を吸ってしまった時の、汗抜きの方法についてまとめています。
浴衣を汗っかきが着るには?
浴衣はもともと入浴した後の汗取りや、寝間着として着られていました。
ですから汗っかきの人も素肌に直接浴衣を着て、そのまま浴衣に汗を吸い取らせるのが、本来の浴衣の着方になります。
しかし昔の浴衣は略式着とされ、街なかに浴衣を着て外出することはしませんでした。
これが現代では、外出用のファッションアイテムとして、浴衣が活用されています。
花火大会や夏祭りなどは、浴衣を着た男女で賑わっていますよね。
浴衣を外出用に着こなそうとすれば、汗を全部浴衣に吸い取らせて、ビチャビチャにするわけにはいきません。
そこで浴衣を汗っかきの人でも、快適に着こなせるように、汗対策をしましょう!
まず浴衣の汗対策で、重要なのはインナーです。
本来浴衣は素肌の上に着るものですが、汗対策には浴衣の中にインナーを着て、汗を吸い取らせるようにします。
汗で浴衣が濡れると透けることもあるので、インナーは必ず着用しましょう。
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このときのポイントは、汗を吸収しやすいような材質の、インナーを選ぶことです。
吸水性に優れた材質としては、麻のインナーがいいでしょう。
麻は吸水性だけでなく、速乾性も優れているので、汗っかきの人には最適な素材です。
綿も吸水性には優れていて肌触りもいいので、インナーに選ぶ人も多いかもしれません。
しかし綿のインナーは、乾きにくいという弱点があります。
汗っかきの人なら、インナーが汗でビチョビチョになって、不快な思いをすることになります。
また最近はユニクロのエアリズム(AIRism)に代表されるような、冷感インナーも多く出回っています。
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冷感インナーは冷たく感じるだけでなく、吸水性や速乾性にも優れていて、浴衣の汗対策としても効果を発揮します。
汗っかきで脚にも汗をかきやすい人は、和服用のステテコなどを履くと、股ずれの防止になります。
こちらも汗を吸収しやすく、速乾性のいいものを選んで下さい。
浴衣の暑さ対策
浴衣の暑さ対策をして、なるべく汗をかかないように工夫しましょう。
浴衣は見た目は涼しく見えますが、着てみたら意外と暑くて、たくさん汗をかいてしまったという方も、多いようです。
しかしこれには、理由があります。
着てみて暑く感じる浴衣は、通気性の悪い素材を使っていることが原因です。
最近は、ファッション性やコスト重視の浴衣が増えて、いろいろな素材の浴衣が売られています。
その中には通気性が悪くて、熱が発散しにくい素材を使った浴衣もあります。
浴衣の暑さ対策として重要なのは、通気性のいい素材の浴衣を選ぶことになります。
通気性のいい素材としては、麻の浴衣がオススメです。
麻は通気性がいいので、熱が逃げやすく、涼しく感じます。
また麻は吸水性と速乾性もあるので、汗っかきの人には、特にオススメです。
その他の浴衣の暑さ対策としては、保冷剤や冷却スプレーを活用しましょう。
一番使いやすいのは、冷えピタのような体に直接貼り付けられるものです。
首の周りや脇の下など、皮膚が薄くて太い血管が通っている場所に冷えピタを貼ると効果的です。
冷えピタなら、8時間冷却可能なのものがありますから、外出するのには便利です。
後はうちわや扇子などの小物があると、暑い時に扇いで風を当てて、涼しさを感じることができます。
うちわや扇子は浴衣にも合いますから、ファッションアイテムとしても活用できます。
浴衣の汗抜きの方法
浴衣の汗対策や暑さ対策をしても、完璧に汗を抑えることはできません。
ちょっと多めに汗をかいて気になる場合は、汗抜きをしておいたほうが安心できます。
汗を吸った浴衣は、放っておくと嫌なニオイや汗染み、黄ばみの原因になります。
あまり汗を吸っていない浴衣の場合は、和装ハンガーなどに吊るして、日陰干しして乾かすだけでも大丈夫です。
シワなどがある場合は、アイロンをかけてシワを伸ばしておきましょう。
汗も時間が経つほど落ちにくくなるので、汗抜きは浴衣を着たその日のうちに、やってください。
汗抜きはまずタオルを敷いて、その上に汗を吸った浴衣を載せます。
汗を吸った部分に、霧吹きなどで水を吹きかけて、汗を浮き出させます。
その後別のタオルを上から押し当てて、軽く叩くような感じで水と汗を吸い取ります。
これを数回繰り返して、汗抜きしましょう。
もう少し丁寧に汗抜きしたい場合は、汗抜き用ブラシを使います。
こちらも上からトントン叩いて、下に敷いたタオルに汗と水を落とすようにします。
最後に濡れた部分が縮まないように、あて布をしてアイロンがけして乾かします。
シーズン終わりで、もう浴衣は着ないという場合は、クリーニング屋で汗抜きしてもらうほうがいいでしょう。
安い浴衣でクリーニング代がもったいないという場合は、洗濯可の浴衣であれば、自分で洗濯してもいいです。
まとめ
浴衣を汗っかきが着るには、汗対策と暑さ対策をすれば良い。
汗対策は浴衣の下にインナーを着て、汗を吸い取らせるようにする。
麻のインナーや冷感インナーは、吸水性と速乾性に優れている。
脚の汗対策には、和服用のステテコを履くといい。
浴衣の暑さ対策には、麻の素材を選ぶといい。
冷却材、冷却スプレー、うちわ、扇子などのアイテムを活用する。
浴衣が汗を吸った場合は、汗抜きをしておくと安心できる。
汗抜きは霧吹きで水を吹きかけ、タオルで叩いて吸い取る。