アイスクリームでも食中毒が起きる!0℃でも繁殖する食中毒菌とは?

      2018/08/13

アイスクリームでも食中毒が、起きた事例があります。

アイスクリームは冷凍保存されているから、安全だという気がしますよね。

しかし0℃でも、繁殖する食中毒菌が存在します。

ここでは、アイスクリームの食中毒について、探っていきます。

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アイスクリームでも食中毒が起きる!

アイスクリーム

アイスクリームによる食中毒は日本国内でも、数は少ないのですが起きています。

そしてアメリカではアイスクリームによる食中毒で、死亡者が出たという事例もあります。

アイスクリームには一般的に、消費期限が設定されていません。

この理由は冷凍保存されているため、食品を腐らすような菌が繁殖しないためです。

だとすればアイスクリームでは、食中毒は起きないはずですよね?

しかし実際には、アイスクリームで食中毒が起きている。

この矛盾について、実際に起きた食中毒の事例を元に、解説していきます。

 

サルモネラ菌が原因で起きた食中毒

日本で起きたアイスクリームの食中毒は、サルモネラ菌が原因であることが殆どです。

サルモネラ菌は牛肉や豚肉、鶏肉、鶏卵などに付着しており、食中毒の原因菌としてよく知られています。

アイスクリームの場合は、生卵を原材料に使うことがあります。

使用する生卵の中にサルモネラ汚染卵があると、アイスクリームにサルモネラ菌が混入してしまいます。

サルモネラ菌は冷凍した場合、増殖こそしませんが死滅はしません。

つまりアイスクリームを作る時に、サルモネラ菌が混入してしまうと、そのままずっと残ってしまいます。

そのアイスクリームを食べてしまえば、サルモネラ菌が体内に入り、食中毒を引き起こすのです。

しかし日本のアイスメーカーが製造しているアイスクリームは、製造過程できちんと加熱殺菌されているので、食中毒を起こす危険はありません。

スーパーやコンビニで売っているようなアイスクリームは、食中毒の心配をせずに安心して食べることができます。

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食中毒の可能性があるとすれば、自家製のアイスクリームです。

自家製アイスクリームについては、それぞれ色々な作り方をしているので、なんとも言えません。

加熱殺菌していないアイスクリームも、あるかもしれません。

しかし日本では卵かけご飯など、生卵をそのまま食べる食文化があります。

それを考えれば、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。

神経質になりすぎると、何も食べれなくなってしまいますから、後は個人の判断で決めるしかありません。

 

リステリア菌が原因で起きた食中毒

2015年にアメリカのカンザス州で、リステリア菌が原因でアイスクリームの食中毒が起きており、3人の方が亡くなられました。

リステリア菌という名前は、日本ではあまり聞き慣れない名前です。

しかしアメリカでリステリア菌は、食中毒の原因の第3位になっており、年間1600人もの死亡者が出ています。

リステリア菌はサルモネラ菌などと同様に、加熱さえすればきちんと殺菌できます。

しかしその反面低温に強く、0℃近くでも繁殖できるという特徴があります。

アメリカで起きたアイスクリームの食中毒では、製造過程の何処かでリステリア菌が混入したことが原因と思われます。

それが冷凍される前に、増殖したのではないかというのが、今のところの見解です。

前述したように日本のアイスメーカーでは、加熱殺菌が行われているので、リステリア菌による食中毒の心配はいりません。

リステリア菌による食中毒はアイスクリームよりもむしろ、他の食品のほうが食中毒の危険が高いはずです。

アメリカでもリステリア菌による食中毒が多い食品は、食肉加工品、魚介類加工品、乳製品(非加熱のもの)などです。

特徴として冷蔵庫で長期で保存して、加熱せずにそのまま食べる物です。

日本でもナチュラルチーズによって、リステリア菌による集団食中毒が起きています。

数は少ないですが、このような加熱せずに食べるものは、リステリア菌による集団食中毒に気を付けたほうがいいでしょう。

 

まとめ

アイスクリームによる食中毒は、数は少ないが報告事例はある。

日本ではサルモネラ菌による食中毒が多く、生卵から感染することが多い。

アメリカではリステリア菌により、食中毒が起きている。

サルモネラ菌もリステリア菌も、加熱殺菌されているアイスクリームは心配ない。

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