ペットボトルが食中毒の原因に!飲みかけで放置すると危険!
2018/08/31
食中毒が増える梅雨から夏にかけては、生物の取り扱いには注意されると思います。
しかし食べ物ばかりではなく、ペットボトルにも食中毒の危険が潜んでいます。
飲みかけのペットボトルを放置している人は、要注意です!
ペットボトルが食中毒の原因に!
暑くなってくると熱中症の予防のために、ペットボトルを持ち歩き、水分補給をする方も多いでしょう。
しかし熱中症の予防とともに、気を付けなければならないのが食中毒です。
食中毒といえば、生卵や生魚などの生鮮食品が、原因となることが多いです。
しかし暑い夏には、ペットボトルも食中毒の原因になりうるのです。
ペットボトルが食中毒を引き起こすメカニズムとは
ペットボトルが食中毒を引き起こすメカニズムは、まず直接ペットボトルに口を付けて飲むことが、きっかけとなります。
この時に、私たちの口の中にいる細菌が、ペットボトルの中に入り込むのです。
我々の口の中には、多くの口内細菌が生息しています。
口内細菌はどんなにキレイに歯を磨いても、ゼロにすることはできません。
キレイに歯を磨いている人でも、口の中には1000億個以上の細菌がいます。
更に歯磨きをしない人になれば、口の中には1兆個以上も細菌がいるのです。
口内細菌は口の中にいるときは、唾液の殺菌作用によって、ある程度は増殖を抑制されます。
しかし構内細菌がペットボトルの飲み物の中に移ると、環境によっては大量に増殖してしまいます。
細菌が増殖しやすい環境は、まず温度が15℃~40℃くらいです。
夏に常温でペットボトルを放置すれば、ちょうど細菌が繁殖しやすい温度になっています。
そして水分があることですが、これもペットボトルの中に十分あります。
さらに細菌の栄養となる糖分があれば、細菌は大量に増殖するでしょう。
糖分が入っていない水でも、口の中に残った食事の時の食べかすが、ペットボトルの中に入ることがあります。
その後、しばらく常温で放置したペットボトルの中の飲み物を、何も知らずに飲んでしまうと大変です。
ペットボトルの中で、増殖した細菌が体の中に入り込んで、食中毒を引き起こすのです。
ペットボトルで起きる食中毒の対策は
ペットボトルで起きる食中毒の対策は、まずペットボトルに直接口をつけて飲まないことです。
飲み物をコップなどに注いで、飲むようにしましょう。
また一度開封したペットボトルは、常温で放置せず冷蔵庫内に保管するようにします。
ペットボトルの常温放置は、食中毒の他にも破裂する危険があります。
特に夏の炎天下の車の中などは、高温になりやすいです。
その様な場所にペットボトルを放置すると、破裂する危険も高まります。
野外などでコップがなく、やむを得ず直接口を付けて飲む場合は、なるべく早く飲みきりましょう。
もし飲みきれない場合は、そのまま常温で持ち歩くよりは、捨ててしまったほうがいいです。
もったいないと思うかもしれませんが、食中毒になるよりはマシです。
まとめ
ペットボトルで起きる食中毒は、直接口を付けて飲むことで、口内細菌がペットボトルに入り込むことがキッカケとなる。
その後ペットボトルを常温放置してしまうと、中で細菌が増殖してしまい、それを飲んだ時に食中毒になる。
対策としてはコップを使って飲み、ペットボトルに直接口を付けないようにする。
また直接口をつけて飲む場合は、なるべく早く飲み切るようにする。