夏バテを予防するうなぎ以外の食べ物とは?手頃な食材で夏を乗りきれ!
2018/04/10
夏バテを予防するのに、どんな食べ物が良いと思いますか?
うなぎや焼き肉など、スタミナがつく料理を思い浮かべる人が、多いと思います。
しかし夏バテを予防するのに、うなぎ以外の食べ物はないのでしょうか?
手頃な食材で夏バテを予防して、暑い夏を乗りきりましょう!
夏バテを予防するうなぎ以外の食べ物とは?
夏の土用の丑の日にうなぎを食べるように、夏バテ予防にはうなぎを食べるといいとされています。
しかし夏バテを予防できる、うなぎ以外の食べ物を探してみると、もっと手頃な食材がたくさんあります。
その手頃な食材が、夏野菜なのです!
夏の厳しい日差しの中をたくましく、生き抜いているのが夏野菜です。
夏野菜は夏の強い紫外線を浴びても、耐えられるだけの力を内に秘めているのです。
夏野菜にはトマトやかぼちゃなど、色の濃い野菜が多いですね。
この夏野菜の濃い色こそが、ポリフェノールという太陽の強い日差しや紫外線から、身を守る抗酸化成分なのです。
それだけ夏野菜というのは栄養価が高く、夏バテの予防となる食べ物なのです。
そして夏野菜には、体温を下げてくれる作用があります。
夏バテの原因として大きのが、冷房の使いすぎです。
冷えた室内と屋外との気温差で、自律神経系が乱れて体調不良を起こすのが、夏バテです。
夏野菜をしっかり食べて体温を下げれば、冷房に頼りすぎなくても体温調整が、できるようになるでしょう。
エアコンの温度設定を高めにできれば、室内と屋外の温度差が少なくなり、夏バテの予防になります。
夏バテを予防する夏野菜にはどんなものがあるか?
今は温室栽培の技術も進化しているので、ほとんどの野菜が1年中売られています。
そのせいでどの野菜がいつ旬なのか、分からなくなってしまいます。
しかし夏の日差しをしっかり浴びて育った夏野菜と、冬にビニールハウスなどで育てられた野菜では、美味しさも栄養価も全然違います。
ここでは夏バテを予防する夏野菜には、どんなものがあるのかを紹介します。
トマト
夏野菜の代表ともいっていいのが、トマトです。
トマトは強い日差しを浴びれば浴びるほど、真っ赤に熟れていきます。
このトマトの赤い色は、リコピンという抗酸化作用の強い成分で、カロテノイドの一種です。
リコピンには老化予防や、ガンなどの疾病予防の効果も確認されています。
リコピンの他にも、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維をバランス良く含んだ夏野菜です。
最近では美肌効果や脂肪燃焼効果についても、研究が進んでいるようです。
キュウリ
キュウリは水分が多いため、一昔前までほとんど栄養のない野菜と言われていました。
しかし最近の研究ではキュウリにもきちんと栄養があり、夏バテ防止に役立つ食べ物であるこが分かっています。
まずキュウリに含まれる苦味に、ククルビタシンという成分があります。
このククルビタシンは、胃液や唾液の分泌を促す作用があるので、食欲増進に役立ちます。
またイソクエルシトリンやカリウムなど、体内の余分な水や老廃物を排出する作用のある成分が含まれているので、むくみの解消などにも役立ちます。
そして何と言っても体の熱を下げる作用があるので、暑い夏にはもってこいの野菜なのです。
また水分が豊富なので、喉が渇いた時の水分補給にも適しています。
カボチャ
カボチャはβカロテンなどのビタミンが豊富で、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルも豊富に含んでいます。
カボチャの黄色はβカロテンで抗酸化作用があり、免疫力を高めたり皮膚や粘膜を保護する効果があります。
食物繊維も豊富なので、お通じがよくなる効果も期待できます。
またカボチャの栄養は皮やわたに豊富に含まれているので、料理するときはこの部分を捨てずに食べるようにします。
トウモロコシ
トウモロコシは主成分は炭水化物なのですが、精米などと違って胚芽の部分が一緒に食べられ、栄養バランスの良い野菜です。
胚芽の部分にはビタミンB1、B2、ビタミンE、脂質が多く含まれており、糖代謝を良くする効果があります。
食物繊維やマグネシムを含んでおり、整腸作用も期待できます。
トウモロコシに含まれる脂質は、不飽和酸脂肪と呼ばれる良質の植物性脂肪です。
血中コレステロール値を下げる働きがあるので、動脈硬化の予防にも役立ちます。
ナス
ナスの皮に含まれる紫色は、アントシアニンというポリフェノールの一種です。
アントシアニンは抗酸化作用があり、血栓を予防する効果もあります。
ナスは夏野菜の中でも、特に体を冷やす作用が強い野菜です。
のぼせ症や高血圧にも、効果を発揮します。
ただし冷え性の方や妊婦さんは、体を冷やし過ぎると良くないので、食べ過ぎに注意しましょう。
また喘息の方もナスを食べ過ぎると、症状が悪化するので注意して下さい。
ニガウリ
ニガウリはゴーヤとも言い、ビタミンCやミネラルが多く含まれます。
ニガウリのビタミンCは熱に強いので、加熱する料理にも適しています。
また苦味成分であるモモルデシンは、食欲増進作用があります。
体を冷やす作用にも、優れています。
ミョウガ
ミョウガのαピネンという香り成分は、食欲増進や消化促進作用があります。
発汗作用があるので、熱を沈めてくれる効果があります。
また喉の痛みや口内炎を緩和する作用もあるので、夏風邪などで喉顔たいときは、ミョウガの絞り汁を使うといいです。
シソ
シソは漢方でも使われるほど、薬効効果の高い夏野菜です。
シソにはペリルアルデヒドという香り成分が含まれており、食欲増進作用や健胃作用があります。
またペリルアルデヒドは、殺菌作用や防腐作用が強いので、生物などの食中毒の予防に役立ちます。
精神を安定させる作用もあるので、暑くてイライラしている時にいいでしょう。
またシソは食べるだけでなく、お風呂に入れて香りを楽しむのも効果的です。
オクラ
オクラといえばネバネバですが、これはガラクタン、アラバン、ペクチンといった成分で、整腸作用があり疲労回復や夏バテ予防になります。
βカロテンも豊富で、免疫力を高めたりガンを予防する効果があります。
カリウムも豊富でナトリウムを排出して、むくみを解消したり血圧を下げる効果もあります。
夏野菜を美味しく食べるには?
夏バテ予防にうなぎ以外では、夏野菜がいいということは分かってけど、野菜だけだとちょっと食べづらいという人も、多いのではないでしょうか。
特に子供は野菜が苦手ですから、野菜を美味しく食べられる工夫が必要です。
夏野菜を美味しく食べるなら、カレーライスがお薦めです。
夏の食欲の無いときでも、カレーライスなら食欲をそそります。
またカレーに含まれるスパイスにも、健胃作用、食欲増進、消化促進などがあり、夏バテ予防の効果があります。
そしてカレーのような辛いものを食べると、発汗作用によって汗をかいて、体温を下げる効果も期待できます。
またカレーには豚肉を入れれば、さらに夏バテ予防の効果が高まります。
豚肉には、疲労回復効果があるビタミンB1が含まれており、夏バテ防止に役立ちます。
また豚肉に含まれるナイアシンは、糖質や脂質の代謝を促す栄養素です。
糖質や脂質の代謝を促し、エネルギーを作ることも、夏バテ予防には効果的です。
夏野菜と豚肉の入ったカレーこそが、うなぎ以外では夏バテ予防に最適な食べ物なのです。
まとめ
夏バテを予防する、うなぎ以外の食べ物は夏野菜である。
夏野菜は抗酸化作用の高い成分が豊富で、体温を下げてくれる作用があるので、夏バテの予防に適している。
夏野菜には、トマト、キュウリ、カボチャ、トウモロコシ、ナス、ニガウリ、ミョウガ、シソ、オクラなどがある。
夏野菜を美味しく食べるには、カレーライスがオススメ。
カレーライスには豚肉を入れると、更に夏バテ予防の効果が高まる。