敬老の日は何歳からお祝いするの?老人扱いされたくない人もいます
2019/08/16
敬老の日は何歳から、お祝いするのが正しいのでしょうか?
人によっては老人扱いされたくなくて、敬老の日にお祝いされたくないという人もいます。
かといってプレゼントも何もしなくて、何でお祝いしてくれないのかと思われるのも、困りますよね。
敬老の日は何歳からお祝いするの?
敬老の日は何歳から、お祝いするのかについて、私の失敗談からお話します。
私が初めて敬老の日に、祖父と祖母をお祝いしたのは、子供が生まれた翌年のことでした。
つまり2人にとっての孫ができて、お爺ちゃんとお婆ちゃんになったという理由で、敬老の日にプレゼントを贈りお祝いをしたのです。
しかし、その時の2人の年齢は、まだ50代でした。
お祝いされる2人からすると、「まだ50代なのに敬老の日のお祝いは早すぎる」という感じでした。
お爺ちゃんやお婆ちゃんになることと、老人になることは同じではないのですね。
人は誰しも、いつまでも若くいたいと、考えるものです。
敬老の日をお祝いされることが、年寄り扱いされていると考えれば、必ずしも嬉しいことではないのです。
恐らく、自分も同じくらいの年齢になれば、同じことを思うのでしょう。
これは、敬老の日をお祝いされる側の気持ちを、きちんと考えられなかった私の失敗です。
そんなこともあって、敬老の日は何歳からお祝いするものなのか、調べてみました。
敬老の日の意味からお祝いする年齢を考える
まずは敬老の日の意味から、お祝いをする年齢を考えてみましょう。
敬老の日はもともと、「老人の日」というのがあり、それが祝日法で日本の祝日として、制定された経緯があります。
敬老の日は老を敬うと書くように、老人を敬う日です。
そして日本の祝日法という法律では、敬老の日を「多年にわたって社会に尽くしてきた老人を敬愛し長寿を祝う」とされています。
この前半の「多年にわたって社会に尽くしてきた老人」という部分からは、過去形になっていることから、すでに現役を引退されている老人であることが伺えます。
サラリーマンであれば、定年退職をすでに迎えられている方ですね。
そして後半の部分には、「長寿を祝う」と書かれています。
日本における長寿のお祝いは、60歳の還暦祝い、70歳の古希祝い、77歳の喜寿祝、80歳の傘寿祝いなどがあります。
この2つのことから、敬老の日をお祝いするのが何歳かを考えると、
会社を定年退職する年齢と、還暦のお祝いの年齢からして、敬老の日をお祝いする年は60歳というのが、ひとつの目安になるのではないでしょうか。
敬老の日のお祝いは必ずしも60歳でなくてもいい
前項では、敬老の日のお祝いは60歳が目安としていますが、必ずしもこの年齢にこだわる必要はありません。
なぜなら敬老の日に関する法律ができたのが、昭和23年のことだからです。
老人ということに関する認識は、昔と今ではかなり違っています。
まずサラリーマンの定年退職については、選択定年制などを取り入れる会社や、定年退職の年齢を65歳に引き上げる会社も、増えてきています。
60歳を過ぎても、現役で働いている人がたくさんいます。
それに健康寿命も伸びてきて、60歳を過ぎても若い人に負けないくらい、元気に動き回れる人も多いです。
そんな人まで60歳を過ぎたからといって、老人扱いしてしまうのは申し訳ないですよね。
因みに老人の定義というのを調べてみると、国連では60歳以上、世界保健機構(WHO)では65歳以上となっています。
また高齢者の医療の確保に関する法律では、65歳~74歳を前期高齢者と定義しています。
この様に老人と言っても、それぞれの機関や法律では、60歳以上だったり65歳以上だったり、バラバラになっています。
一概に、何歳から老人とは線引できないようです。
人は老いを感じた時に、年を取ると言います。
つまり自分が年を取ったと思えば老いてしまい、まだ若いと思っていれば若くいられるのです。
お爺ちゃんやお婆ちゃんには、まだ若くてピンピンしてるから、敬老の日のお祝いはしないと言うのも、もしかしたら親孝行になるかもしれません。
その代わり父の日や母の日など、他のイベントではプレゼントなどを贈り感謝の気持ちを伝え、しっかりお祝いをしてくださいね。
まとめ
敬老の日は、孫ができてお爺ちゃんやお婆ちゃんになったからといって、お祝いするのは、必ずしも適切ではない。
敬老の日の意味は、「多年にわたって社会に尽くしてきた老人を敬愛し長寿を祝う」とされている。
上記の意味から敬老の日を何歳から祝うかは、定年退職して還暦を迎える60歳が、一つの目安となる。
ただし昔と今では、老人に対する認識が変わってきており、必ずしも60歳にこだわる必要はない。