口が半開きになるのはなぜ?原因と治す方法を探っていきます!
2019/07/12
口が半開きになっていると、見た目の印象はかなり悪くなってしまいます。
見た目だけならまだいいのですが、健康面でもマイナスの影響が出てきます。
ここでは口が半開きになるのはなぜなのか、原因と治し方を探っていきます。
口が半開きになるのはなぜ?
口が半開きになっている人は、最近かなり増えているようです。
ためしに電車の中など、人が多くいるところで観察してみて下さい。
口を半開きにしてスマホをいじっている人や、ボーッと遠くを見ている人などがいませんか?
口が半開きになる原因は、鼻が悪かったり、口の筋肉や歯並び、骨格など、様々なものがあります。
しかし原因を探る前に、口が半開きになることで、どんなマイナスな影響があるかを確認しておきましょう。
口が半開きになることの影響とは?
口が半開きになることの影響は、見た目と健康面の2つがあります。
まず見た目に関しては口が半開きになっていると、「だらしがない」、「ボーッとしている」、「バカっぽい」、「頼りない」など、マイナスの印象を持つことが多いです。
試しに鏡を見ながら、口を半開きにしてみて下さい。
私も口を半開きにした自分の顔を見ていると、ちょっと恥ずかしくなってきました。
この顔は、他人に見られたくないというのが、率直な感想です。
次に健康面への影響ですが、口が半開きになっている人は口呼吸をしており、これが健康面にマイナスの影響を与えます。
口は本来、呼吸をするための器官ではなく、口呼吸をすることで様々な弊害があります。
まず口呼吸の弊害として、口内環境の悪化があります。
口の中には虫歯を引き起こすミュータンス菌や歯周病菌など、いろいろな細菌が住み着いています。
これらの細菌が繁殖するのを抑制するのが、殺菌効果のある唾液です。
口をきちんと閉じていれば、口の中は唾液で満たされるので、細菌の繁殖を抑制することが出来ます。
しかし口が半開きになっていると、口の中が乾いて唾液が減り細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
また口の中の細菌は、口臭の原因にもなります。
次に風邪やインフルエンザなど、ウイルス性の感染症にかかりやすくなります。
空気中には風邪やインフルエンザなど、様々なウイルスが浮遊しています。
人間は呼吸をする時に、このウイルスも一緒に吸い込んでしまいます。
しかし鼻呼吸をしていれば、呼吸によるウイルスの侵入を防ぐことが出来ます。
鼻には粘膜の腺毛や喉腺毛など、外部からのウイルスの侵入を防ぐフィルター機能が備わっているからです。
これに対して口呼吸をしていると、空気中のウイルスを直接吸い込んでしまいます。
風邪やインフルエンザのウイルスが喉の粘膜に付着して、炎症を起こしてしまうのです。
また冬は冷たい空気を口から吸い込むことで、体を冷やす原因になります。
鼻呼吸をしていると、肺に空気が到達するまでに、空気を温める効果があります。
これにより冷たい空気を吸っても、体を冷やさない効果があります。
口が半開きになる原因と治し方
口が半開きになるのには、様々な原因があります。それぞれの原因別に、治し方を探っていきます。
鼻に疾患がある
鼻に疾患がある場合は鼻呼吸ができないために、口が半開きになってしまいます。
まず口をしっかり閉じて、鼻で楽に呼吸できるかを確認して下さい。
この時点で鼻呼吸ができなかったり、呼吸はできても息苦しい場合は、鼻に問題があります。
まず鼻炎や蓄膿症などで鼻詰まりがある場合は、鼻呼吸はできません。
鼻で呼吸できなければ口で呼吸するしかないので、口が半開きになるのはしかたりません。
これは耳鼻科などを受診して、鼻の治療をしていくしかありません。
また鼻腔という鼻の空気の通り道が生まれつき狭いため、鼻で呼吸がしづらい人がいます。
これはレントゲン撮影によって、確認することが出来ます。
手術で矯正することもできますが、いずれにせよ耳鼻科などの専門医を受診して、治療することが必要です。
歯並びや骨格のせいで口が閉じづらい
歯並びや骨格のせいで口が閉じづらく、口が半開きになってしまうことがあります。
口を閉じるのに、力を入れないと閉じれないという方は、歯並びや骨格に問題がある可能性があります。
歯並びの場合は出っ歯によって、口が閉じづらくなってる場合があります。
歯が前面に出ているために、唇を押し上げて口を閉じづらくします。
骨格の場合は上顎の骨が突出して、口が閉じづらくなり、口が半開きになります。
歯並びや骨格に問題がある場合は、歯科医や口腔外科などを受診して、矯正して治していくことになります。
手術が必要になることもあるので、専門医によく相談して下さい。
口輪筋が衰えている
口輪筋が衰えているために、口が半開きになることがあります。
口もきちんと閉じられて鼻でも楽に呼吸できるのに、気が付くと口が半開きになっているのであれば、口輪筋が衰えている可能性があります。
口輪筋が衰えるのには、現代人の食生活が関係しています。
現代人は柔らかい食べ物を好むようになり、咀嚼回数も減ってきて、口輪筋を使う機会が減ってきています。
普段から食事のときは、咀嚼することを意識するようにします。
につき30回くらい噛んでから、飲み込むようにして下さい。
また柔らかいものばかりでなく、硬いものを食べるようにしましょう。
口輪筋を鍛えるには、専用の器具もたくさん売っています。
しかしここでは、器具なしで簡単にできる「あいうべ体操」を紹介します。
鼻呼吸なら薬はいらない あいうべ体操と口テープが病気を治す! [ 今井一彰 ]
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あいうべ体操はとても簡単で、「あー」を発音する形で口を大きく開きます。
次に同じ様に「いー」、「うー」と発音する形で口を大きく開きます。
そして最後の「べー」のところでは、舌を突き出してなるべく下に伸ばします。声は出しても、出さなくてもかまいません。
この「あー」から「べー」までの動作を1セットとして、1日に30セットくらいを繰り返します。
慣れれば10分もかからないので、是非毎日実践して頂きたいです。
ちなみに私はお風呂に入る時、湯船に浸かりながらあいうべ体操をしています。
そして普段から舌の位置を意識することで、口の半開きを予防することが出来ます。
舌の正しい位置は、上顎にぴったりくっついて収まっている位置です。
コツは吸盤がくっつくような感じで、舌を上顎にくっつけることです。
まとめ
口が半開きになると、見た目がだらしなく感じる。
口が半開きだと健康面でも、虫歯、歯周病、口臭、風邪やインフルエンザなふどの感染症にかかりやすくなる。
鼻に疾患がある場合や鼻腔が狭い場合はは、鼻呼吸がしずらく口が半開きになる。
鼻の疾患は、耳鼻科などの専門医で治療する。
歯並びや骨格のせいで、口がうまく閉じられずに半開きになる。
歯並びや骨格は、歯科医や口腔外科などで治療を行う。
口輪筋が衰えて、口が半開きになる。
口輪筋は普段から咀嚼回数を増やし、硬いものを食べるようにする。
あいうべ体操で、口輪筋を鍛えることができる。
舌を上顎にぴったりくっつけることで、口の半開きを予防できる。