土用の丑の日はうなぎ以外でもいいの?その他の行事食を紹介します!
2018/05/02
土用の丑の日はうなぎを食べる風習が、日本では定着しています。
でもうなぎが嫌いな人や食べれない人は、どうしたらいいのでしょうか?
実は、土用の丑の日はうなぎ以外でも、大丈夫なんです!
ここでは、土用の丑の日のうなぎ以外の行事食を、紹介します。
土用の丑の日にうなぎを食べないとダメなのか?
土用の丑の日にうなぎを食べるのは、日本独自の風習です。
この風習が根付いたのは江戸時代で、それまでは土用の丑の日にうなぎを食べるという文化は、ありませんでした。
逆に暑い夏にはうなぎのような、脂っこいものは食べたくないということで、うなぎは敬遠されていました。
ですから夏にはうなぎが売れずに、うなぎ屋は商売上がったりで、困っていたのです。
その困っているうなぎ屋を助けるために、蘭学者の平賀源内が考えたのが、土用の丑の日にはうなぎを食べるという風習です。
つまり宗教的な意味合いとかは全く無いので、土用の丑の日にうなぎを食べなくても、全く問題はありません。
そもそもうなぎは秋から冬にかけて、脂が乗って一番美味しくなりますが、夏のうなぎはあまり美味しくないのです。
しかし夏バテ防止にスタミナを付けるために、うなぎのような栄養価の高い食べ物を、食べるのはいいことですね。
土用の丑の日のうなぎ以外の行事食は?
土用の丑の日はうなぎ以外の行事食なら、「う」の付く食べ物がいいとされています。
これは丑の日の「う」にちなんで、広まってる俗世的なものです。
それに加え暑い夏をバテずに乗りきれるように、スタミナが付いたり疲労回復効果がある食べ物を、行事食として選べばいいでしょう。
梅干し(梅漬け)
梅干し(梅漬け)には疲労回復効果、食欲増進効果などがあり、栄養価の高い食べ物です。
クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸が豊富であり、これが疲労回復に役立ちます。
そして梅干しのような酸っぱい食べ物は、唾液の分泌を促すので、食欲増進に役立ちます。
夏に暑くて食欲がないときは、梅干しを一粒頬張るといいでしょう。
また梅干しには殺菌作用もあるので、夏の暑くて食べ物が傷みやすい時期には、食中毒の防止にも役立ちます。
土用の丑の日だけではなく、毎日食べたい食品です。
うどん
うどんは暑くて食欲がない夏でも、おいしく食べやすい食品です。
また消化がいいので、胃腸が弱っている時には、うってつけの食べ物です。
うどんの糖質が気になる方は、タマゴや油揚げなどをトッピングして、タンパク質を一緒に摂るようにします。
その他にも野菜をたくさん入れて、具だくさんのうどんにすれば、栄養のバランスが取れます。
ウリ類
夏に摂れるウリやキュウリ、スイカなどのウリ類は、体を冷やす作用があるので、暑い夏に食べるといいです。
カリウムが豊富なので利尿作用があり、むくみの解消などに効果的です。
カロリーも低いので、ダイエット食としても有効です。
ただし冷え性の人は、あまり食べない方がいいでしょう。
牛肉・馬肉
「う」が付く肉ということで、牛肉や馬肉を土用の丑の日に食べる風潮も、最近は広がっています。
タンパク質を摂取するなら、肉を食べるのがいいですね。
肉を食べると逆にスタミナが落ちるという説もありますが、これは肉ばかりを過剰摂取した場合です。
肉と野菜を一緒にバランス良く、食べるように心掛けましょう。
土用餅・土用しじみ・土用卵
土用餅は京都や金沢などで、土用の入りの日に食べるあんころ餅のことです。
あんこも小豆を原料としたタンパク質の豊富な食べ物で、夏バテ防止のために食べられるようになりました。
同様に土用しじみや土用卵も栄養価の高い食べ物で、夏の暑い時期を乗り切るために、食べられるようになったものです。
まとめ
土用の丑の日は、無理にうなぎを食べなくても問題ない。
土用の丑の日は「う」が付いて、スタミナが付く食べ物を食べれば良い。
土用の丑の日のうなぎ以外の行事食には、梅干し(梅漬け)、うどん、ウリ類、牛肉・馬肉、土用餅・土用しじみ・土用卵などがある。