スポーツドリンクを飲むと太る?糖分は何のために入っているのか?
2019/03/30
暑い夏の熱中症予防には、水分補給が大事です。
汗とともに失われたミネラル分を補うには、スポーツドリンクが最適といいます。
しかしスポーツドリンクには、糖分も含まれているようです。
スポーツドリンクを飲み過ぎると、太るのではないかと心配になりませんか?
スポーツドリンクを飲むと太る?

スポーツドリンクを飲むと、甘い味がします。
誰でも直感的にスポーツドリンクには、糖分が含まれていることが分かると思います。
人工甘味料を使ったカロリーゼロの物もありますが、そうでないスポーツドリンクには500mlのペットボトルに、20~30gの糖分が含まれています。
角砂糖1個が5gですから、角砂糖4~5個くらいの糖分が、ペットボトル1本に入っていることになります。
スポーツドリンクを飲み過ぎれば、確かに太る原因になりそうですね。
スポーツドリンクにはなぜ糖分が入っているのか?
スポーツドリンクに糖分が入っている理由は、ひとつは味を良くして飲みやすくするためです。
やはりどんなに水分補給に優れていても、味が不味くては飲みにくくなってしまいます。
そしてもう一つの理由は、糖分が入っている方が、水分が吸収されやすくなるからです。
腸管内にナトリウムとブドウ糖が同時にあると、ブドウ糖は吸収されやすくなります。
そして糖分が吸収されるときに、水分も引っ張られるようにして吸収されます。
日本体育協会が推奨している水分補給でも、食塩0.2%に糖分4~8%が含まれるものが適当であるとされています。
恐らくスポーツドリンクも、この辺の数字を準拠にして、作られているのではないでしょうか。
そして最後に、エネルギーを補給するという理由があります。
スポーツドリンクは、スポーツをしたときの水分補給を目的として、開発された飲み物です。
スポーツをした後の疲労を防ぐには、糖質を摂取することで、血糖値を維持することが必要です。
スポーツをした時はエネルギー源として、大量の糖分が消費されます。スポーツドリンクは、その糖分を補う役割があります。
通常時の水分補給にスポーツドリンクは必要か?
前述したようにスポーツをした後の水分補給には、スポーツドリンクは最適な飲み物と言えます。
しかし通常時の水分補給に、スポーツドリンクは必要でしょうか?
確かにミネラルの補給は必要ですが、汗とともにミネラルが失われるのは、スポーツをした時のように一気に大量に汗をかいた時です。
普通に生活をしている分には、そこまで大量の汗はかきません。
そして通常時に大してエネルギーを消費していない状態で、スポーツドリンクを飲んで糖分を過剰に摂取すれば、余った糖分は脂肪として蓄えられて太る原因となります。
つまり通常時の水分補給には、スポーツドリンクは必要なく水で十分といえます。
ただし熱中症などを起こしている場合は、早急に水分とミネラルの補給が必要であり、スポーツドリンクが最適です。
ゼロカロリーのスポーツドリンクなら安心?
スポーツドリンクの中にも、糖類が入っていないゼロカロリーのものがあります。
これなら安心だと思う方もいるかと思いますが、実はそうとも言い切れない部分があります。
ゼロカロリーのスポーツドリンクには、糖類の代わりに人工甘味料を使用しています。
人工甘味料はスポーツドリンクの他にも、様々な清涼飲料水に使われています。
しかしこの人工甘味料の安全性について、専門家からは疑問の声が挙がっています。
人工甘味料はカロリーゼロでありながらも、肥満ホルモンに影響を与えて、体内に脂肪を蓄えるというデータがあります。
また人工甘味料はブドウ糖よりも、インスリンの分泌量が多くなり、糖尿病のリスクを高めるというデータもあります。
ゼロカロリーのスポーツドリンクなら安心と、安易に考えないほうがいいです。
まとめ
スポーツドリンクには500mlのペットボトルで、20~30gの糖分が含まれている。
スポーツドリンクに糖分が含まれているのは、味をよくするため、水分を吸収しやすくするため、エネルギーを補給するための3つがある。
通常時にスポーツドリンクで水分補給するのは、糖分過多となって太る原因になる。
ゼロカロリーのスポーツドリンクも、人工甘味料により太ったり糖尿病のリスクを高める危険がある。