書き初めをする理由とは?いつするのかや何を書くか?

      2019/05/21


書き初めをする理由は、何なのか知っていますか?

わざわざお正月にするものですから、それなりの理由があるはずです。

また書き初めはいつするのかや、何を書くかについて、まとめています。

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書き初めをする理由とは?

書き初め
 

お正月に書き初めをする理由は、いくつかあります。

書き初めをする理由のひとつ目は、文字がきれいに書けるようになるためです。

 

書き初めが一般に広まったのは、江戸時代のころです。

それ以前は庶民の間には、文字を書ける子供などほとんどいません。

 

しかし江戸時代になると子どもたちは、寺子屋という今の学校のようなところで、習字を習うようになりました。

寺子屋のおかげで庶民でも文字を書ける人が増えて、書初めが行われるようになったのです。

 

江戸時代は文字を上手く書ける人は、周りから尊ばれていました。

そのため、誰もがきれいな字を書けるようになりたいと、願っていたのです。

そこで年が明けて初めて筆を執り、書いたものを神様に供えて、焼いてもらうことで字がうまく書けるようになることを願ったのが書き初めです。

 

左義長
 

この書き初めを焼いてもらう行事は、左義長(さぎちょう)と言って、今でも多くの地域で行われています。

地域によって、どんど焼き、どんどん焼き、さいと焼きなど、いろいろな名前で呼ばれています。

左義長では書初めの他に、門松や注連飾りも燃やされます。

書き初めを左義長で燃やしてもらうときには、より高く天に向かって煙が舞い上がると、きれいな字が書けるようになるという、言い伝えもあります。

 

書き初めをするもう一つの理由は、その年の目標や抱負などを書いて、それが成就するように願うというものです。

これも書いたものを神様にお供えして、左義長で焼いてもらうことで、成就するとされています。

 

 

書き初めはいつする?

書き初めをいつするかは、お正月の1月2日になります。

書き初めがなぜお正月の1月2日なのかは、昔はこの日が仕事始めの日だったからです。

仕事始めの最初に、書き初めで今年の目標などを書くことで、1年間仕事がうまくいくように願ったのです。

 

またお正月の1月2日に習い事を始めると、1年間うまくいくという言い伝えがあります。

昔は多くの人が、字がうまく書けるようになりたいと願っていたので、1月2日に書き初めをするようになったのです。

 

お正月くらいは習い事などせずに、ゆっくり休みたいと思う人が多いでしょう。

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しかし大事なことは、あえてお正月の2日から取り組む気持ちが大事だという意味があります。

これは書き初めに限ったことではないので、何か習得したいことがある方は、お正月の2日から取り組んでみてはいかがでしょう。

 

 

書き初めは何を書くか?

書き初めは何を書くかは、基本的には何を書いても自由です。

自分の好きな言葉や、1年の目標や抱負などを現す言葉がいいでしょう。

ここでは目標別に、書き初めにおすすめの四字熟語を紹介したいと思います。

 

学業成就

学業成就は学生の書き初めには、ピッタリの四字熟語です。

特に受験などを控えている子供であれば、学業が成就して受験に合格するという目標になります。

 

大願成就

大願成就は、大きな望みが叶うこと意味します。

今年何か人生を左右するような、大きな事象に取り組もうと思っているのなら、書き初めには大願成就と書かれればいいでしょう。

 

無病息災

無病息災は、病気をしないことを意味します。

今年1年、健康で過ごしたい方は、書き初めには無病息災がおすすめです。

 

有言実行

有言実行は、自分が口にしたことは実行するという意味です。

頭ではいろいろな目標が浮かぶけれども、なかなか実行に移せないという人は、書き初めに有言実行と書かいてみてはいかがでしょう。

 

一期一会

一期一会は、一つの出逢いは一生に一度のもという意味です。

出会いを大切にしたいと、思っている方の書き初めにおすすめです。

 

初志貫徹

初志貫徹は、初めの志を貫き通すという意味です。

年の初めに、決めたことを1年間貫き通すという覚悟で、書き初めには初志貫徹と書かれればいいでしょう。

 

心機一転

心機一転は去年まであまりいいことがなかった人が、新しい年をきっかけに良い方向へと、気持ちを切り替えるのにいいでしょう。

 

切磋琢磨

切磋琢磨は勉強などに励むことや、仲間同士競い合って向上していくことです。

勉強やスポーツなど、頑張って向上したいものがある人は、書き初めに切磋琢磨と書かれるといいでしょう。

 

一刻千金

一刻千金は僅かな時間も、千金に値する価値があるという意味です。

貴重な時間をムダにせず、大切に過ごしたい方は、書き初めには一刻千金がおすすめです。

 

七転八起

七転八起は何度倒されても、起き上がっていくという意味です。

困難に立ち向かっていくという、心構えのある人の書き初めには、七転八倒がおすすめです。

 

百折不撓

百折不撓は何度挫折しても、くじけないという意味です。

強い意志を持って、立ち向かって行きたいという方の書き初めには、百折不撓がおすすめです。

 

謹賀新年

謹賀新年は新年をお祝いする言葉で、書き初めではよく使われる四字熟語です。

他にいい言葉が思いつかないときは、謹賀新年は当たり障りがなく便利な言葉です。

 

まとめ

書き初めも小学校や中学校の宿題で出る以外は、やらない人が多いのではないでしょうか。

特に最近では、パソコンやスマートフォンの普及で、文字を書く機会も減ってきています。

そんな時代だからこそ、文字を書くということを見直すのに、書き初めをするのもいいですね。

 

書き初めの道具は、100円ショップにも売っているので、お金もそれ程かからないでしょう。

年の初めに、目標や抱負を決めるのは、とても良いことです。

充実した1年を過ごすために、今年は書き初めをされてみてはいかがでしょう。

 

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