冬至の意味とは?かぼちゃなどの食べ物やゆず湯などお風呂の風習とは

      2019/05/14


冬至は毎年12月の22日くらいにやってきますが、冬至にどんな意味があるかご存知でしょうか?

また冬至に食べるかぼちゃなどの食べ物や、ゆず湯などお風呂の風習についてもまとめています。

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冬至の意味とは?

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冬至は二十四節気のひとつで、北半球では一年のうちで太陽の位置が一番低くなり、昼間の長さが一番短い日です。

二十四節気で冬至の対極にあるのが夏至で、一年のうちで太陽の位置が一番高く、昼間の長さが一番長い日になります。

冬至は、毎年だいたい12月22日くらいになります。

冬至の日が年によって違うのは、地球が太陽の周りをきっちり365日で、一周していないからです。

4年に一度閏年を入れて調整しているように、冬至の日も年によって変わってきます。

ちなみに2020年の冬至は12月21日、2021年の冬至は12月22日になります。

 

二十四節気とは季節を表すために、中国で考案されたものです。

春夏秋冬の4つの季節を1つの季節につき、さらに6つに分けて全部で24の期間に分けられます。

冬至や夏至の他にも、春分や秋分も二十四節気の一つです。

 

二十四節気では冬至というのは、その日を差すとともに、24分割した期間を指します。

これに当てはめると冬至というのは、冬至の日から次の二十四節気である小寒の前日までの期間を指すことになります。

 

大昔に中国で使われていた暦では、冬至を起点としてだんだん日が長くなるので、冬至を1年の始めの日としていました。

つまり元々の冬至の意味は、現在でいう元日と同じ意味があったのです。

 

冬至は太陽の位置が一番低い日なので、太陽の力が最も弱まっている日という意味に捉えられていました。

そのため冬至の日が過ぎた翌日には、無事に冬至の日が過ぎ去ったお祝いとして、冬至祭りが行われる風習が世界各地にあります。

 

現在では文明も発達して、冬至に特別な意味を感じる人は少ないでしょう。

しかし昔は太陽を神格化して崇めるような文明もあり、冬至という太陽が出ている時間が一番短くなる日は、特別な意味があったようです。

 

冬至のかぼちゃなど食べ物の風習

冬至の日の食べ物の風習と言えば、かぼちゃを食べることが有名です。

これは冬至の頭の「と」の文字に因んで、「と」の付く食べ物を食べる風習があるからです。

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かぼちゃには、唐茄子(とうなす)という別名があり、「と」の付く食べ物として冬至に食べられるようになりました。

 

夏に取れたかぼちゃを貯蔵しておくと、冬には甘みが増して美味しくなります。

また栄養価も高いので、冬至に食べると長生きするとか風邪を引かないと言われており、特に全国的に広まったようです。

 

かぼちゃの他にも「と」の付く食べ物として、豆腐や唐辛子、どじょうなどが冬至に食べられます。

かぼちゃがどうしても苦手という人は、冬至には湯豆腐やドジョウ鍋などを食べるのもいいですね。

 

冬至の日はかぼちゃの他に有名な食べ物として、こんにゃくがあります。

こんにゃくは食物繊維が豊富で体の砂払いと言われ、体に溜まった悪いものを掃除してくれます。

昔は冬至が1年の節目だったので、1年間体に溜まった悪いものを吐き出すという意味で、こんにゃくが食べられるようになりました。

 

その他の冬至の食べ物としては、小豆を使った冬至粥というのがあります。

小豆は昔から魔除けの作用があるとされており、これを食べると疫病にかからないとされています。

また体を温める作用があるので、寒い冬に適した食べ物です。

 

 

冬至のゆず湯などお風呂の風習

冬至の日のお風呂は、湯船にゆずを浮かべたゆず湯に入る風習があります。

この冬至に入るゆず湯のことを冬至風呂とも言います。

冬至にゆず湯に入る風習は、江戸時代から習慣化されました。

 

なぜ冬至にゆず湯に入るようになったかは、幾つかの説があります。

まず冬至(とうじ)と湯治(とうじ)の語呂合わせで、ゆず湯で湯治をするというもの。

そして融通がきくようにという意味で、融通とゆずを語呂合わせしたという説もあります。

 

しかしこの語呂合わせ説はやや信憑性が低く、それよりも厄払いのための禊という説のほうが、信憑性が高いようです。

 

前述したように昔は冬至が一年の始まりの日とされており、一陽来復と言って幸運に向かって行く日でもあります。

このような特別な日には、入浴をして身を清める風習があります。

そして邪気を追い払うには、強い香りのものを使うといいとされ、冬が旬で香りが強いゆずが使われるようになったのです。

 

ゆず湯には血行を促進して体を温める効果があるので、寒い冬には風邪の予防にも役立ちます。

またゆずのような柑橘類には、クエン酸やビタミンCも含まれているので、美肌効果も期待できます。

 

このような健康上や美容上の理由もあって、寒い冬を元気に乗り切れるように、現代でも冬至にゆず湯に入る風習が、受け継がれているのでしょう。

 

まとめ

冬至も1年で一番昼間が短い日というだけでなく、いろいろな深い意味があることがわかりました。か

ぼちゃを食べる風習もゆず湯に入る風習も、今はそれほど本来の意味は気にしなくていいと思います。

しかしどちらも体にいい風習なので、現代まで受け継がれているのではないでしょうか。

冬至にはかぼちゃを食べてゆず湯に入って、寒い冬を元気に乗り切りたいものです。

 

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