ダニによる感染症のまとめ!重症熱性血小板減少症候群や日本紅斑熱やなど

      2017/04/27

ダニによって、媒介される感染症をまとめています。キャンプやバーベキューなど、野外で遊ぶときは、ダニにも注意が必要です。重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱、ツツガムシ病など、重症化すると危険な感染症もあります。

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ダニによる感染症のまとめ!

ダニによる感染症
 

ダニによる感染症は、何らかのウィルスや細菌を保有しているダニが、人間の皮膚などを噛んだ場合に感染します。この様なウィルスや細菌を保有しているダニは、野外にいるマダニやオウシマダニです。家の中にいるのは、チリダニという別の種類のダニです。

ダニは日本中の野山に生息しており、草木が茂っている場所なら、どこにでもいる可能性があります。活動が活発になる時期は、春から秋にかけてで、この時期は特に注意が必要です。

感染症はウィルスや細菌の種類などにより、様々な症状や潜伏期間があります。それぞれの感染症について、確認していきましょう。

 

重症熱性血小板減少症候群

重症熱性血小板減少症候群はSFTSと略され、SFTSウィルスの感染によって発症します。2006年に中国で初めて発見されたウィルスで、日本国内では2013年1月に初めて感染者が確認されました。

主にマダニに噛まれることで感染しますが、ウィルス保有者の体液に触れれば、人から人へ感染することもあります。重症熱性血小板減少症候群はウィルスに感染してから、潜伏期間が6日~14日程度あり、その後発病します。

主な症状は、発熱、下痢、腹痛、嘔吐、吐き気、頭痛、筋肉痛、意識障害、リンパ節腫脹、皮下出血などです。白血球や血小板が減少し、AST・ALT・LDHの血清逸脱酵素の上昇が見られます。

重症熱性血小板減少症候群に関しては、今のところ有効な薬剤やワクチンは開発されておらず、対症的な治療を行うしかありません。致死率は報告されている範囲では、約10~30%となっています。

 

日本紅斑熱

日本紅斑熱は、リケッチア・ジャポニカという細菌の感染によって発症します。同種のリッチケアは世界中に広く分布しており、ロッキー山紅斑熱、地中海紅斑熱、クインズランドダニチフスなどの感染症があります。日本国内では、毎年100人以上の感染者が、報告されています。

細菌を保有しているマダニに噛まれることで感染し、人から人への感染はありません。ダニからダニへは継卵感染するので、親から子へと細菌が受け継がれます。また感染した動物をダニが噛むことでも、ダニへの感染があります。

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潜伏期間は2日~8日あり、その後発病します。主な症状は、発熱、発疹、頭痛、倦怠感などです。白血球や血小板が減少し、CRP、肝酵素(AST、ALT)の上昇が見られます。

治療は抗菌薬を投与することで行いますが、なるべく早期の段階で投与することが重要です。適切な抗菌薬を投与すれば致死率は約1%で、投与しない場合は約4%になります。

 

ツツガムシ病

ツツガムシ病は、オリエンチア・ツツガムシという細菌の感染によって発症します。ツツガムシ病は元々、一部の地域でしか感染しない風土病でした。しかし今は、北海道や沖縄など一部地域を除いて、日本全国で新型ツツガ虫病に感染する可能性があります。

感染はダニの一種であるツツガムシの幼虫に、噛まれることで起こります。ツツガムシは生涯で、幼虫期に一度だけ動物に噛みつき体液を吸います。そのため、幼虫の活動期である春と秋に、感染のピークが来ます。

人から人への感染は、ありません。ダニからダニへは、継卵感染により細菌が受け継がれます。細菌に感染してる動物にダニが噛み付いても、ダニは細菌を獲得することが出来ないとされています。

潜伏期間は5日~14日あり、その後発病します。主な症状は高熱、発疹、頭痛、倦怠感、リンパ節の腫脹などで、重症化すると死亡するケースもあります。

治療は、適切な抗菌薬を早期に投与することが重要です。治療が遅れて播種性血管内凝固が起きてしまうと、極めて危険な状態になります。ツツガムシ病を予防できるようなワクチンは、今のところ開発されていません。

 

ダニによる感染症を防ぐには

ここまで紹介した<ダニによる感染症は、予防するために有効なワクチンが開発されていません。ですから感染症を防ぐためには、ダニに刺されないようにするしかありません。

それにはなるべく、草むらなどに入らないことです。もしも草むらなどに入らなければならない場合は、長袖、長ズボン、手袋などを着用し、なるべく肌を露出しないようにします。

虫除けスプレーを使うのも、効果があります。肌が露出している部分だけでなく、服の上にもスプレーしておくといいでしょう。草むらに座ったり衣類を地面に置くと、ダニが衣類に付くことがあるのでやめましょう。

野山や草むらに入った後は、なるべく早く入浴して、体をよく洗いましょう。着ていた服にはダニが付いている可能性があるので、すぐに洗濯をして新しい服に着替えましょう。

 

まとめ

ダニによる感染症は、野外にいるマダニやオウシマダニなどに、噛まれることで感染する。

ダニによる感染症には、重症熱性血小板減少症候群、日本紅斑熱、ツツガムシ病などがあり、重症化すれば死亡するケースもある。

感染症を防ぐには、肌の露出を避け虫除けスプレーなどを活用し、ダニに噛まれないことが重要。

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