昆布の食べ過ぎで甲状腺機能低下症になる?食べていい量はどれくらい?

      2018/01/12

昆布はヘルシーな食べ物という、イメージがあります。

ダイエットや便秘の改善のために、食べている方もいるでしょう。

しかし昆布の食べ過ぎで、甲状腺機能低下症になるという噂をご存知でしょうか?

ここではこの噂の真相と、一日に食べていい昆布の量を調べています。

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昆布の食べ過ぎで甲状腺機能低下症になる?

昆布
 

昆布の食べ過ぎで甲状腺機能低下症になるのは、長期的に過剰摂取した場合です。

健康な人の場合は、一時的に昆布を食べ過ぎたからといって、すぐに甲状腺に異常が出るわけではありません。

昆布の食べ過ぎが、甲状腺機能低下症につながるのは、昆布に含まれるヨウ素(ヨード)というミネラルを、過剰摂取してしまうからです。

しかし健康な人であれば、一時的にヨウ素を過剰摂取しても、ヨウ素は体外に排出されてしまうので、影響はありません。

特に日本人の食文化は伝統的に、ヨウ素を含む海藻類や魚介類を多く食べます。

そのため世界的にみても日本人は、ヨウ素の過剰摂取の影響を受けにくい体質の民族になります。

しかし昆布などのヨウ素を含む食品を、長期間食べ過ぎた場合には話が変わってきます。

ヨウ素は甲状腺ホルモンを合成するのに、使われる栄養素です。

ヨウ素を長期的に過剰摂取した場合は、甲状腺ホルモンが作られ過ぎないように、甲状腺の機能を低下させます。

健康な人の場合は、甲状腺の機能低下は一時的で、すぐに元通りに回復します。

しかし慢性甲状腺炎(橋本病)など、甲状腺に何らかの異常がある人は、甲状腺機能低下症になる危険があります。

また甲状腺の手術などを受けて、甲状腺が小さくなっている人も、同様に甲状腺機能低下症になる危険があります。

甲状腺機能低下症が重症化すると、甲状腺腫や甲状腺中毒症になることもあります。

ちなみにヨウ素の摂取量が足りない場合も、同じように甲状腺機能低下症になります。

ヨウ素を多く含む海産物を、あまり食べない海外の国では、ヨウ素不足による甲状腺機能低下症は、よくある症例です。

しかし魚介類や海藻類をよく食べる日本人は、あまり心配しなくていいでしょう。

 

甲状腺機能低下症の症状とは?

甲状腺機能低下症の主な症状には、以下のものがあります。

・疲労感
・無気力
・眠気
・むくみ
・肌の乾燥
・抜け毛
・聴力低下
・筋力低下
・便秘
・体重増加
・嗄声

甲状腺機能低下症になると、甲状腺ホルモンの分泌量が減ってきます。

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甲状腺ホルモンは、全身のエネルギー利用を促したり、代謝に必要なホルモンです。

そのため甲状腺機能低下症になると、全身の代謝が低下し様々な機能が低下します。

その症状は精神的な機能低下や、肉体的な機能低下など、多岐にわたります。

 

一日に食べていい昆布の量はどれくらい?

昆布の他にも海草類には、ヨウ素(ヨード)をたくさん含む食品があります。

しかしその中でも、昆布のヨウ素含有量は飛び抜けて高い値となります。

ヨウ素の含有量の多い、主な食品は以下の通りです。

・刻み昆布  :230000μg/100g
・ほしひじき :45000μg/100g
・カットわかめ:8500μg/100g
・焼き海苔  :2100μg/100g

このヨウ素の含有量からして、昆布の食べ過ぎには、特に注意が必要であることが、分かります。

一日に食べていい昆布の量は、厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準(2015年版)から、導き出します。

この基準によれば、1日のヨウ素の耐容上限量は、以下の通りとなります。

・0~2歳:250μg
・3~5歳:350μg
・6~11歳:500μg
・12~14歳:1200μg
・15~17歳:2000μg
・18歳以上:3000μg
:妊婦  :2000μg

このヨウ素の耐容上限量を、刻み昆布の量に換算(小数点第四位以下切り捨て)すると、以下のようになります。

・0~2歳:0.108g
・3~5歳:0.152g
・6~11歳:0.217g
・12~14歳:0.521g
・15~17歳:0.869g
・18歳以上:1.304g
:妊婦  :0.869g

一番量が多い18歳以上でも、1日に刻み昆布1.304gしか食べれないのかと、少なく感じるかもしれません。

更に他の食べ物からも、ヨウ素を摂取することを考えると、昆布を食べる量は、もっと減らさなければいけません。

しかし注意してほしいのは、この量は毎日連続的に昆布を食べる場合に、過剰摂取にならない量です。

つまりたまに食べるのであれば、この量を超えても問題ありません。

ただしこれも、甲状腺に異常がない、健康な人の場合です。

慢性甲状腺炎や甲状腺の手術歴のある人は、主治医から食べ物について、注意を受けていると思いますので、それに従って下さい。

注意しなければいけないのは、ダイエットや便秘の改善などの目的で、毎日継続的に昆布を食べている人です。

こういう人は耐容上限量を超えて、昆布を食べ過ぎないように、注意しましょう。

 

まとめ

昆布は栄養豊富なアルカリ性食品で、美容にも健康にもいい食品です。

特にアルギン酸やフコイダンなど、水溶性食物繊維が豊富で、糖質の吸収を抑えたり、便通を改善する効果が期待できます。

しかし健康にいい昆布でも、食べ過ぎてしまうと、甲状腺機能低下症などのリスクがあります。

特に慢性甲状腺炎(橋本病)は、女性に多い病気です。

女性ほどダイエットや便秘を気にして、昆布を食べ過ぎてしまう傾向があります。

甲状腺に異常がある方は、くれぐれも昆布の食べ過ぎに注意しましょう。

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