粉ミルクの余りは大人が飲んでもいい?下痢や太る原因になる?

      2020/01/26

粉ミルクの余りは、大人が飲んでもいいのでしょうか?

開封した粉ミルクは消費期限が短く、余って困ることはよくあります。

捨ててしまうのも勿体無いですから、大人が飲んで消費したくなります。

しかし大人が粉ミルクを飲むと、下痢をしたり太るという噂もあります。

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粉ミルクの余りは大人が飲んでもいい?

粉ミルク
粉ミルクの余りは大人が飲んでも、基本的に害はありません。

なぜなら粉ミルクは生乳から水分を除去して、粉末状に加工した食品だからです。

つまり粉ミルクは生乳と同じで、タンパク質やミネラルを多く含む、栄養価の高い食品なのです。

 

ただし赤ちゃんが飲む乳児用調製粉乳は、生乳を粉末状に加工したものに、成分を調整しています。

成分を調整することで、粉ミルクの成分を母乳に近づけています。

具体的に乳児用調製粉乳はタンパク質、乳脂肪、ビタミン、ミネラルの含有量などを調整しています。

 

赤ちゃんが成長するための栄養と、大人が摂取すべき栄養は違います。

そのため大人が粉ミルクだけを飲んで、生きていこうとするのは無理があります。

補助的な飲み物として、粉ミルクを飲むのであれば、問題ありません。

 

しかし粉ミルクを大人が飲むと、下痢をしたり太るという噂もあります。

次章では大人が粉ミルクを飲んで下痢をする原因について、詳しく説明します。

 

粉ミルクを大人が飲むと下痢をする?

粉ミルクを大人が飲むと、下痢をすることがあります。

 

下痢は粉ミルクに含まれるラクトース(乳糖)を分解する酵素が、少ない人が粉ミルクを飲むと起きる症状です。

ラクトースは普通の牛乳に含まれていますが、育児用の粉ミルクの方が、ラクトースの含有量が高くなります。

そのため普通の牛乳は大丈夫でも、粉ミルクを飲むと下痢をしてしまう人がいます。

 

乳児のうちは、ラクトースを分解するラクターゼという酵素を、殆どの赤ちゃんが作ることができます。

しかし離乳後からは、ラクターゼの分泌量が減ってしまう人がいます。

ラクターゼの分泌量が少ない人ほど、粉ミルクを飲むと下痢をしやすくなります。

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ラクターゼの分泌量には、個人差もありますが、特に日本人の大人は少ない人が多いです。

この様にラクターゼの分泌量が少なく、ラクトースを分解できないことを、乳糖不耐症と呼びます。

 

本来であればラクトースは、小腸で分解され吸収されます。

しかしラクターゼが少ない人は、ラクトースが小腸で分解されないまま大腸に移動します。

するとラクトースは、大腸にいる悪玉菌のエサになって、発酵してメタンガスを発生します。

これが粉ミルクを大人が飲むと、下痢をするメカニズムです。

 

ミルクや母乳でしか栄養を摂れない乳児には、ラクトース(乳糖)は必要な栄養素です。

しかし食事で栄養を摂取できる大人には、必ずしも必要な栄養素ではありません。

ですから乳糖不耐症だからといって、特に気にする必要はありません。

粉ミルクや牛乳を、飲まないようにすればいいだけです。

 

粉ミルクを大人が飲むと太る?

粉ミルクを大人が飲んで太るというのは、あまり気にしなくてもいいです。

ただし、粉ミルクの飲み方にもよります。

あまりにも大量に粉ミルクを飲んでしまうと、太る可能性もあります。

 

粉ミルクを飲むと、普通の牛乳よりも甘味を感じます。

甘い物は太るという先入観と、栄養が豊富であるということから、粉ミルクは太るという噂が、出たのではないでしょうか。

 

粉ミルクのカロリーは、メーカーによる違いもありますが、100mlあたり65~70kcal程度です。

これは普通の牛乳とほとんど同じで、太るのを気にするほど、カロリーは高くありません。

それよりもダイエットに必要な、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富なので、粉ミルクダイエットというのを、実施している人もいます。

 

ただし粉ミルクダイエットというのは、朝食や夕食など1食を粉ミルクにするという、置き換えダイエットです。

普通に食事をした上で、更に粉ミルクを飲めば、その分多くのカロリーを摂取します。

この場合は、太る可能性がないとも言い切れません。

 

まとめ

粉ミルクの消費期限は、開封してから約1か月ぐらいで、とても短いですね。

離乳食を始めれば、ミルクの消費量も減ってきます。

大きめの缶を買ってしまったり、試供品をもらったりすると、粉ミルクを余らせてしまうことはよくあります。

勿体無いという理由で、大人が粉ミルクを飲むのも、いいと思います。

粉ミルクはそのまま飲む他に、クリームシチューやホワイトソースなどの料理に、牛乳代わりに使えます。

粉ミルクは牛乳を使うレシピであれば、ほとんど利用することができます。

しかし思い切って、捨てるという選択肢も、ありだと思います。

乳糖不耐症は下痢だけでなく、吐き気やけいれん,鼓腸などの症状が出ることもあります。

勿体無いかもしれませんが、体にあわない物を無理して、摂る必要はありません。

個人的には私は、粉ミルクの味が苦手なので、あまり飲みたくはありません。

やはり粉ミルクを余らせないように、計画的に購入するように、気を付けたいものです。

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